リース会社の活用法

平成19年11月19日
リース会社の活用法

 リース業界は転機を迎えている。戦後の経済復興の一方の立役者として、金融業界の中で成長を続けてきたリース業界は、二極分化の時代に入ったようだ。リースは私達が主として利用しているファイナンスリースと、オペレーティングわかれている。日本では約90%がファイナンスリースである。

 リースのメリットは多いが、最も好まれるのが「オフバランス取引」である。日本独特の会計基準によってこの特典が利用されてきた。このオフバランスが、2008年4月1日以降の会計年度より、オンバランス化される。この影響は大きい。1契約300万円以下の取引及び中小企業ではこの優遇政策が延長されるが、大企業の300万円超/件の取引は除外されることとなった。

 コインパーキング業界は殆んどが中小企業であり、その影響は大きくないが、他の業界では多大の影響が表面化するものと思われる。最近伸長が著しいのは自動車リースである。全販売台数の内、リース車の比率は2006年12.4%を占めた。リース車の特徴はファイナンスリース(3年〜5年)が多いだけでなく、メンテナンスリースが多いことである。車両管理の手間が省けるのがその伸長の理由である。

 コインパーキングでもリースでの取引は、漸増傾向にある。資金繰りが楽になる。余裕ができることが一番大きな理由である。リース業界全体は、1991年度に8兆8千億円を突破したのをピークに、その後徐々に縮小し、停滞の時期に入っている。景気の悪化と設備投資意欲の減退による。車のリースやコインパーキングのリース、更に工作機械のリースが伸びているのが目立っている。

 いずれにしても来年4月の新基準の導入により、リース業界は更なるリース料率の競争が進むであろう。オリックスをはじめ大手リース会社と地銀・第二地銀を母体とするリース会社、中小のリース専業を巻き込んだ競争が始まろうとしている。

 パチンコ業界に対する金融機関の融資態度は、近年厳しさを増している。パチンコ業界もリース業界とは長年の密接な関係が続いてきた。今後の要注意先と見る見方も多い。

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投稿者: jsb 日時: 2007年11月19日 09:00

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