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幸福学
平成20年5月30日
幸福学
北海道のJR駅に「幸福駅」がある。若いカップルやシルバー夫妻がよく訪れる駅である。「幸福」という言葉にあこがれを感ずるのである。私達の会社の社是は「喜びの種、幸せの種を蒔こう」である。花咲爺となって「幸福」をまわりの人々に振りまくことを生き甲斐、働き甲斐としている。
福井県では「幸福」でなく「考福」をテーマにしようとしている。大変よい考えである。福井をよく考えて、よく知って、それを周囲の人々に伝え、福井のよさを伝えようというのである。
福井県は人口僅か82万人。小さいという人もいる。しかし人口82万人以下の小さな国は世界に数多くある。82万人を小さいと見るかどうかは人それぞれである。問題はその中身である。その特質である。福井県は幸いにも日本一住み易い県として高い評価を受け続けている。そのよいところ、優れたところを伸ばすことを考えるのである。
「住み易い」のは理想郷であるということだ。桃源郷といってもよい。このよさを日本中の人が知ったらどうなるのか。世界中の人が知ったらどうなるのか。結果は見えている。大分県はかつて新婚旅行のメッカであった。それがハワイや諸外国に取ってかわられた。いままた大分ブームが始まろうとしている。大分県と福井県を比較してみると種々と差があることがわかる。その「差」が「らしさ」につながる。「らしさ」「福井らしさ」を大切にしていくことだ。
「考福学」を更に一歩すすめて「幸福学のすすめ」を作ってみてはいかがであろうか。人はみな幸福の青い鳥を求めて旅を続けている。その「幸福」について考える「幸福学」は、福井とってすばらしいバイブルになりうると思っている。
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