福井県の原子力発電

平成20年7月14日
福井県の原子力発電

 2006年のデータ(IEA2007年版)によれば現在の世界の原発は27,679億KWHの能力を有しているとのこと。アメリカが29%、フランスが16%、そして日本が11%を占めている。アメリカもフランスも永年新設を中止していたので、日本だけが建設を続けてきた。それは原子力発電なしでは日本のエネルギー政策が維持できないという判断によった。国の政策として原子力行政が推進されてきたのである。

 福井県は県内に14ヶ所の原発をかかえ、国内最大の原発銀座となっている。その能力シェアーは23%で、次の福島県18%、新潟県17%、静岡県10%、佐賀県、青森県等と比較しても、大きく抜きん出ている。そして福井県の原発の特長はウラン資源の有限を前提にウランリサイクル炉のもんじゅを含んでいることである。ウランの埋蔵量は、2005年1月現在で、約82年分といわれている。今後世界中で原発の建設が続くと思われるので、この82年埋蔵量はより早く消費されることとなろう。その時「もんじゅ」の知恵が必要になる。この研究開発では日本は世界のトップランナーである。また原子力発電のメーカーは世界で三社しかないが、その三社すべてに日本資本が入っている。原子力発電は、CO2の削減効果が最も高い。今後のクリーンエネルギー政策を考える上で、福井県は最重要地域なのである。

 そして原発は安全かという問題が常に出てくる。これは水力、火力、その他の発電事業と同じように、事故はゼロではない。しかし世間でいわれている程、重大でもない。要は「管理」がしっかり行われるかどうかにかかっている。あらゆる対策を的確に打っていけば、これ程安全でこれ程安心できる発電方法は、未だにこの世にはないのである。日本の原子力行政が円滑に行われることを期待したい。福井のJR駅前のエコライフプラザ4階大会議室で、7月19日14時より「福井県の原子力発電」について講演会を開催する。多くの識者が集まって有意義な議論が行われることを願っている。

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投稿者: jsb 日時: 2008年07月14日 09:00

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