福井は水の源

平成20年8月29日
福井は水の源

 福井の地名の元は福井城の天守閣の近くにある「福の井」即ち井戸の名から来ているという説がある。北庄から「ふくい」への改称は、1624年松平忠昌(第三代藩主)が越後高田から入国した時といわれている。しかし古地図を調べると、1659年、1685年の年号の入ったものは「福居御城下の絵図」と記されている。

 福井の名の由来が「福の水」にあるというのは、九頭竜川の水系の恵みを受けている私達にとっては当然のことである。平成11年まで、国は、「住みやすい県」の全国ランキングを発表していた。

 そしてこのランキングで福井県は総合第1位を5年連続で獲得していた。「住みやすい県」ということは、イメージとして、物価が安く、おいしい食べ物が多く、自然環境がよいということであろう。

 私は福井は「水がおいしい」という所に焦点をあてるとよいと考えている。白山連峰につながる奥越の山々から流れ出る九頭竜川は扇状地を形成し、三国港へ注いでいる。継体天皇の頃より、治山治水が、この地方の大きな課題であったのが、地理を見るとよくわかる。白山連峰の山々に降った雨や雪が、およそ100年の時を経て、地下深く浸透する。その地下水が「福の井」となるのである。

 福井市の企業局では、この水を、地下70mの深井戸からくみ上げ、加熱処理をして「おいしいふくいの水」として売り出した。500ml入のペットボトルに入れて売っている。

 福井市の水道はこの地下水を70%、九頭竜川の河川水を30%混入して各家庭へ配給している。大変贅沢な水道水である。「福井」という名前、「福の井」という名前にふさわしい。

 福井の人はPRが下手だとよくいわれるが、みんなが喜ぶことをすればよいのである。素直に水がおいしい福井、福の井を伝えていけばよいと思う。「291」はあまりにひねり過ぎで分かりにくい。
↓ブログランキングへ応援お願いします。クリックお願いします。↓
blog


投稿者: jsb 日時: 2008年08月29日 09:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1481

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)