低炭素経済への移行

平成20年10月31日
低炭素経済への移行

 第4次IPCCが高炭素経済は終ったと宣言してからかなりの時間が経過した。世の中は既に低炭素経済への移行が始まっている。私は近未来の脱炭素社会の到来を夢見ている。おそらく十年以内にそれが実現する可能性すら感じさせるスピードで変化が起きている。

 脱炭素社会に向かっての変化を考察してみよう。まず最初は石油価格の暴騰である。これによりガソリンエンジンから他の動力源への転換がすすむであろう。電動モーターが有望である。また石油資源の乱獲により、埋蔵量を常に心配する必要が出てきた。石油をエネルギーとして使う時代はもはや過去のものとなりつつある。日本の発電に使われる石油の量は、ピークの1980年の49百万kℓから2006年の15百万kℓへと急減している。約7割減である。大きくウェイトを減らしてきた。そしてLNGや石炭が急増した。原子力発電も増えている。今後の主役はまず原子力、続いて太陽エネルギー、風力が注目されよう。

 省エネ技術の開発により、石炭が復活してきた。これからの技術開発は「省エネ」が重視されることと思われる。「省エネ技術」は「武器」にもなりうる。原子力発電の保全管理技術も同様である。世界に占める日本の役割の重要性は年々増していくであろう。「技術立国」を標榜してきただけに、更にその技術力を高めていきたいものである。

 「分散型エネルギー構想」も重要である。電力を必要とする所で発電しようという考え方である。各家庭や工場、ホテル、ビル等が発電所になるのである。送電ロスもなく、貯エネルギーも容易である。同時に「コンパクトシティ構想」が実行されていくと効果は倍増する。

 先進国だけがエネルギーを使うのではなく、世界の国々すべてが平等に安全で安価なエネルギーを使える時代を作り出していかなければならない。その為に果たす日本の役割は大きく、重い。
↓ブログランキングへ応援お願いします。クリックお願いします。↓
blog


投稿者: jsb 日時: 2008年10月31日 09:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1523

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)