2050マイナス80について

平成21年7月13日
2050マイナス80について

ポスト京都議定書についての議論が活発になってきた。2050年までに先進国は現在のエネルギー消費量を思い切り下げる必要がある。温暖化ガス削減、CO2換算で、80%カットを私は主張してきたが、MEF(地球温暖化対策の主要経済国17ヶ国のフォーラム)が開催され、長期的な目標が決定されることになりそうである。17ヶ国とは、G7とロシア、中国、インド、ブラジル等、将来の地球環境に大きな影響を与える国々、大きな責任を持つ国々が含まれている。
まず2015年までに、太陽光、バイオ燃料などの研究開発を推進するために、各国とも公的予算を積極的に増加させ、現状の2倍とすることを決定。
そして2050年までに、先進国はCO2発生を、現状より80%カットし、世界全体でCO2派生を、現状より50%カットするという目標を確認。
この大きな目標を達成するためには、先進国も含めて、世界の各国がお互いの持てる力と知識と技術をフルに活用し、共同歩調を取っていかなければならない。環境汚染を防止する為の、種々な協定が必要となってくるであろう。緑化運動やCO2排出権市場の育成が進んでいる。中国やオーストラリアへ、植林のため、ボランティアとして出かけている知人がいる。
日本の森林面積は約2500万haである。国土の66%が森林である。これはアフリカのガボン81%、南アフリカのガイアナの70%、アジアのラオス68%、ブータンの68%、北欧のフィンランドの66%に次ぐ森林面積比率である。正に世界トップクラスである。そして中国は21%、オーストラリアも21%、インドも21%である。参考までにアメリカは32%、ロシアは47%、ブラジルは57%である。植林活動が求められている国はどこなのかが容易に理解出来る。大きな森林比率の差が存在する。ただ注意すべきことがある。樹木の選定である。その土地の気候、風土に合った樹木を選んで植林を行っていくことが大切である。地球環境を保護する運動が、逆に地球環境の破壊につながっては大変である。世界一森林が少ない国はエジプト0.1%、リビア0.1%、レソト0.3%、モーリタニア0.3%、ニジェール1.0%、アルジェリア1.0%すべてアフリカ諸国である。アフリカ大陸を何とかしなければというのが、私の偽らざる気持である。南米の熱帯雨林が伐採されていっているのも問題であるが、森林を地球上に育てる活動にもっと世界中が着目すべきである。その先はアフリカ大陸である。中国もインドもオーストラリアも十分な自力を持っている。自力が不足しているのは暗黒大陸アフリカなのである。

投稿者: jsb 日時: 2009年07月13日 09:46

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