創業者ブログ

平成22年8月2日
またまた世界一

日本女性の平均寿命は86.44歳で、25年連続世界一の長寿を記録した。平均寿命とは昨年生まれた0歳の子供が何年生きられるかを示す数値をいう。日本男性の平均寿命は79.59歳で世界第5位であるが、1位カタール以下香港、アイスランド、スイス共に小国家、地域であり、実質的には日本が男女とも世界一の健康長寿国と呼んでもおかしくない。
男女ともに日本に続く香港とスイスが少し気になる。なぜこの三地域が長寿なのか。日本とスイスと香港では食事も環境も大きく異なる。どこに長寿の原因が潜んでいるのか。
スイスは長野県とよく似た山と湖のアルプスの国である。食事も生活態度も質素である。体格はヨーロッパの諸民族の中でも頑健なほうで、長い歴史の中で、スイスの傭兵の強さは証明ずみである。水はアルプスの雪融け水で年中潤っており、淡水魚を食べる食習慣があるが、日本人ほど魚好きではない。気候は厳しいが、ヨーロッパの中では中庸を保ち、夏も冬も年中を通して世界中から観光客を集めている。人々の生活は豊かであり、あくせく働かなくても高い生活水準を保っていかれるので低所得者層が少なく、ストレスが少ない。風景のよさは抜群である。どこにいても絵になるすばらしいパノラマが広がっている。
一方の香港は沖縄と似たところが多い。年中暑く、海洋性の気候である。貧富の差があるが、貧しくても生活に困ることが少なく、人々はお互いに支え合って生活をしている。食事は多少濃厚であるが、魚類や野菜をよく食べる。音曲が好きで楽天的なところがよく似ている。
長寿の原因はまず食事、そして安全安心社会、そして清潔な環境、進んだ医療などを上げることが出来る。「健康長寿」は人類にとって何よりの売りである。観光立国を目指す日本にとっても福井県にとってもこれは金看板になる。私は「日本料理と日本酒」そして「米と水」を健康長寿のキーワードに使っていきたいと考えている。