想定外

23年8月17日(水)
想定外
今回の3.11大震災や大津波が語られる時、よく想定外という言葉が使われてきた。私達は地震や津波を過去に何百回となく経験している。その対策は当然過去の経験の上に立って行われているはずである。それが1000年に一度という大きさと発生予測が殆どなかった地域で発生した。神戸地震が、割合限られた狭い範囲で発生したのに対し、今回は広大な地域で大きな被害が発生した。特に福島原発の被災は誰一人想定した者がいない状況下で突然発生し、深刻な後遺症を残しつつある。海の万里の長城かといわれた防波堤も根こそぎ押し倒される程の強烈な力が働いたのである。私は今回の自然災害を責任のなすりつけ合いのような低レベルでの議論はやめて、一日も早く復興に全員が取り組むことを求めたい。東京電力が保安院、経産省、自民党などの責任を問う暇があったら、被災者の立場に立った温かくスピーディな対処をすべきである。東京電力も日本国民も最大の被害者ではある。しかし最も惨めな生活を強いられている方々をまず救うことに全力を上げようではないか。この世は想定外だらけである。しかしそれに憶していては何も出来ない。今、東北は戦場である。兵は拙速を尊ぶという。想定外だからこそ、想定外の救助、支援策が求められているのだ。一日も早く手を打ってほしい。

投稿者: jsb 日時: 2011年08月17日 19:16

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