2012年02月のアーカイブ

福井は福居

2月29日
福井は福居
福井藩の初代藩主は徳川家康の次男の秀康である。秀康は豊臣秀吉に預けられ、名を秀吉の秀と家康の康をとり、秀康とされた。その後名門結城家へ秀吉の養子という形で入り婿し、結城秀康と名乗った。秀吉没後は徳川家康の側近として伏見城にあり、越前一国の大々名として当時の北ノ庄に入城した。禄高は前田家の百万石に次ぐ六八万石であった。そして柴田勝家が築いた北ノ庄城跡に家康ともども縄張りして加賀の前田家の押えとしての巨大な城を築き上げた。本丸跡や天守閣跡は今なお当時の面影を残している。古城図面によると、慶長19年、1614年松平2代忠直徳川2代秀忠の時には北ノ庄城と称しているが、万治2年1659年大火前の絵図面には、福居城と記されており松平4代光通徳川4代家綱の時となっている。更に貞享2年12月1685年の絵図面にも福居城松平6代綱昌徳川5代綱吉の時となっている。1713年正徳3年11月のものには福居でなく福井城となっているので1685年〜1713年の間に「福居」から「福井」に変ったものと思われる。いずれにしてもかって福井は福居と呼ばれていたのは確かである。今回幸福度日本一という評価をもらったが、福の居る城、福居城であったことを思えば、その名の偶然に驚かされる。私達の力で福の居るまち、幸福のまちにするよう力を合わせて努力していきたいものである。

東証2部28連騰

2月28日
東証2部28連騰
インフレターゲットが1%と発表され、いよいよ日本のデフレも終止符をうとうとしている昨今である。東証2部の株価が28日連騰というのは、だぶついた資金がいよいよ株式をはじめ、土地、マンションへ向かう前兆のように思える。
アメリカをはじめ世界の株式はこゝ20年余りの間大きく上昇をしているが、ひとり日本市場だけが20年間での最低水準にとどまっていた。それが28日もの長い間連騰し続け出したのだから面白い。外人投資家も買いに転じているとの事。先行きが楽しみだ。地元の三谷商事の株式も2部市場の中で上昇率17位約20%UPと健闘している。
PBR0.5倍とまだまだ低水準であり今後に期待したい。

仏教伝来

2月27日
仏教伝来
故平山郁夫画伯の作品の中で佛教伝来の道シルクロードを訪ねた旅でえがかれた数々の秀作がある。その中で私が特に注目しているのが、薬師寺玄奘三蔵院伽藍絵殿に奉納されている6点の壁画である。34年間にも亘ってシルクロードを踏破し、正に心血を注いで描かれたもの。平成12年12月31日の大晦日に始まった入魂の開眼法要は2001年1月1日21世紀のスタートと共に終わった。平山郁夫画伯が壁画を、薬師寺が写経勘進で伽藍を建てることとし、両者が施主となって発願したのがはじまりであった。
バーミアン石窟   220×522cm
高昌故城      220×522
嘉峪関を行く    220×522
明けゆく長安大雁塔 220×261
デカン高原の夕べ  220×582
ナーランダの月   220×261
以上の6作品が絵殿の壁画を飾っている。高さは2.2m幅は絵だけでも37mを超える大作である。天井は群青の天空に星がちりばめられており、床は砂漠を黄土色で表されている。別世界が薬師寺に出現した。この国宝級の壁画を世界中の人々に知ってもらうことは出来ないだろうかと、種々と考えを巡らせている昨今である。

橘曙覧の独楽吟

2月24日
橘曙覧の独楽吟
「たのしみは」ではじまり「、、、、、とき」で終わる曙覧の独楽吟は、貧しく、厳しい生活の中で、驚くほどの明るさと前向きの姿勢を歌い上げている和歌である。52首ある。
天皇陛下がアメリカを訪問された時、クリントン大統領が歓迎式典でこの曙覧の歌を詠んだ。「たのしみは、朝おきいでて、昨日まで無かりし花の咲ける見る時」
日本人も、アメリカ人も幸福や喜び、幸せは大差がないことを示している。花を愛でる気持ちも同じである。私は曙覧が福井の足羽山の中腹やその麓で赤貧の中で生涯を送り乍ら、このようにすばらしい人生賛歌を残してくれたことに感謝している。曙覧の歌は生活苦や貧しさを否定するのでなく、逆に大らかに、生活の喜びや笑い、家族の幸せそして学問を追求する積極性を前面に出した吟詠である。52首を一つ一つ詠んでいくうちに、人間の幸福とは何かを悟ることが出来る。福井を代表する歌人であり、福井の宝である。
足羽山の中腹に橘曙覧記念文学館が建っている。

喜びの種幸せの種を蒔こう

2月23日
喜びの種幸せの種を蒔こう
私達の会社の創業以来の社是の第一は、喜びや幸せの追求であり、それも次世代の為、まわりの人達の為のものであった。これは「世の為、人の為」という私の家の家訓から生まれた社是である。岩波書店の「種を蒔く人」の社章を眺めて、その相似と違いについてよく考えたものだ。
相似点は種を蒔いている点である。違っているのは、私達の視点である。頭を上げて、天高く、種を蒔こうとする姿勢にある。「夢は大きく、志は高く」という家訓を表している。この私達のスローガンと全く同じことを目指している国を発見した。国民総幸福度を追求すると国際会議で発言したブータン前国王の演説である。幸福度とは掴みどころのない抽象的なもの、主体的なものであるが、それを判り易く云うと、「喜び」や「幸せ」だというのだ。幸福の根源には平和がある。平和な社会を、汚泥の中から咲く蓮の花のような美しい社会を、私達も作り上げたいと切望している。

喜びの種幸せの種を蒔こう

2月23日
喜びの種幸せの種を蒔こう
私達の会社の創業以来の社是の第一は、喜びや幸せの追求であり、それも次世代の為、まわりの人達の為のものであった。これは「世の為、人の為」という私の家の家訓から生まれた社是である。岩波書店の「種を蒔く人」の社章を眺めて、その相似と違いについてよく考えたものだ。
相似点は種を蒔いている点である。違っているのは、私達の視点である。頭を上げて、天高く、種を蒔こうとする姿勢にある。「夢は大きく、志は高く」という家訓を表している。この私達のスローガンと全く同じことを目指している国を発見した。国民総幸福度を追求すると国際会議で発言したブータン前国王の演説である。幸福度とは掴みどころのない抽象的なもの、主体的なものであるが、それを判り易く云うと、「喜び」や「幸せ」だというのだ。幸福の根源には平和がある。平和な社会を、汚泥の中から咲く蓮の花のような美しい社会を、私達も作り上げたいと切望している。

駅西再開発について

2月22日
駅西再開発について
福井市の再開発事業について、説明会がアオッサであり、数多くの市民が参加した。市議や県議からの発言も相次いだが、説明会の方向性を疑問視する声ばかりであった。論点は70億円を超える市税の支出に対して、その効果の検証がなされていない点、プラネタリウムに対する反対、マンションに対する疑問などである。私は発言を控えていたが、事業の進捗が遅れに遅れており、その責任の追求の声が聞けなかった。地元の市民、商店街、地権者の意見を聴取する機会を更にふやして事業の進展をはかることが大切である。
中心市街地の再開発に熱心に取り組んできた合同開発が、昨年来自己破産の申請を行い、2月10日に裁判所の決定をみた。私達と共に事業を行ってきた同志である。戦友である。同志の不運、戦友の不運を悲しんでいる暇がない。一日も早く再開発の目途をつけ、市民、商店街、地権者が納得する県都の玄関口のデザインを描き切って、着工の喜びを共に味わいたいと思う。

インプラント

2月21日
インプラント
歯の治療方法にインプラント治療がある。30年前だったか、福井でインプラント学会が開かれた、その時友人の歯科医から広告の協賛を依頼されたので覚えている。最近ではどこへ行ってもインプラント治療をすすめられるようになった。先日は私の事務所の隣の小笠原歯科医師からインプラントの資料を頂いた。。彼もまたインプラント治療のパイオニアである。数多くの治療実績を誇り、その技術力、開発力がすばらしいのは一目でわかった。世に名医は少ないが、福井には彼をはじめ多くの名医がいる。福井が幸福度ナンバーワンといわれるのは、医療施設の数だけでなく、そこで働いている医師、歯科医師、看護婦、介護士、技工士など、優秀なメンバーが揃っているからである。「インプラント」という治療技術を取り上げたが、放射線治療や老人ケアの分野でも福井は優れている。今私達の分譲マンションでは入居者の方々の健康維持の為に市内の有力医療機関にお願いして、提携施設としてご協力をいただいている。先進医療を気軽に利用できるよう私達も協力していきたいと考えている。

秋入学

2月20日
秋入学
桜咲く時分にという入学式を秋入学へ移行する動きが始まった。東大が秋入学への移行を表明し、これに経済界も同意しているという。春入学は日本だけ(台湾、韓国を含む)のもので、西欧の影響下にあった世界の殆どの国々はずっと以前から秋入学であった。世界中の若者から日本の大学の魅力が乏しいといわれるのは、「春入学制度」のせいだとはとても思えない。「秋入学制度」に移行すれば事足れりと考えるようでは誠に情けない。世界の若者は日本の給与体系に疑問を感じている。そして最大のネックは日本語社会へのアレルギーである。また東大だけが特別だという片寄った日本人社会への反発もある。アメリカではハーバードだけが優れているわけではない。イエールも、スタンフォードもMITもミシガンもそれぞれが特徴を生かした学風を築き上げている。日本の私学の同志社大、慶応大、早稲田大などは、世界の一流大学をしのぐ実力を持っている。秋入学への移行に満足することなく、社会全体が外国人学生を歓迎するシステムを作リ上げることが必要なのである。日本の物価高をカバーする奨学金制度を作ったり、言葉の壁を克服する為の日本語学校を作ったり、やるべきことは多い。秋入学移行へのエネルギーをそちらに使った方が、はるかに効果があるように思う。

幸福について

2月15日
幸福について
世の中に「幸福論」は多い。「幸福とはなんだ」と追求する日々を送ってきた。なぜなら私達の会社の社是は「喜びの種、幸せの種を蒔こう」だからだ。ブータンの前国王が国際会議で「国富(GNP)よりも国民の幸福(GNH)を追求したい」と発言され、この言葉が世界中に知れ渡った。私はあわてて世界地図を広げてみた。きっと小さな南海の島国だろうと思ったが見事に予想がはずれた。ヒマラヤ山脈のふもと、標高3000mの山岳地帯の国だ。国土は九州とほゞ同じ。人口は福井県とほゞ同じ、森林率が3分の2と日本とほゞ同じ。この国の国王が世界に向かって「幸福」の重さ、豊かさを主張された事に感動した。私の少ない経験でも、現在の資本主義の「拝金性」は異常にうつる。毎日の新聞で企業の業績が発表され、その利益の多寡が論じられ、万一赤字転落となると経営陣の責任が云々される。これでは日本の総理大臣と同じで、次々と経営者が変わり、無責任経営が伝播してしまう。幸福を生む経営とは働く場の提供であり、その安定と継続が幸福経営の基本である。そんな経営をめざして日々研鑽を積んでいる。

日本海側に豪雪

2月14日
日本海側に豪雪
福井はそんなに深刻ではないが南雪といわれるように福岡や山陰に大雪の被害が出ている。
勿論新潟、秋田、青森などでは当然豪雪となっている。東北の巨大地震やそれに伴う群発地震、そして今冬の豪雪と自然災害が続いている。私達日本人は自然災害というと、ついついあきらめの心境になりがちだが、最近の異常事態は多すぎる。十分注意して何事が起きてもすばやく対処できるよう気をつけなければならない。

家計資産残高

2月13日
家計資産残高
内閣府の発表によれば、2010年末時点の家計資産は4年連続で減少しているとのことである。前年比0.4%減の2587兆円だった。土地や建物等の不動産価格が地価下落の影響で減少したからだ。非金融資産の減少は1.3%、金融資産は0.4%増の1507兆円となった。
国富は正味資産が1.2%減となり、3036兆円と3年連続減少。外国債券等の対外純資産は円高の影響で減少した。ピークは1990年末の約86%の水準まで落ち込んだ。いずれにしても国富も家計資産も対外純資産も世界トップレベルを維持している。それにもかかわらず、日本の現状認識はなぜこんなに暗いのか。マスコミのせいか、政治のせいか、それとも私達の心の持ちようのせいであろうか。「幸福」というテーゼをもう一度考え直す必要がありそうだ。


聞き上手

2月10日
聞き上手
セールスマンに忠告したい。話しすぎるとお客様の機嫌を損なうと言うことを知るべきだ。人間の耳はお客様の声を聞くために、いつも開いている。人間の口は不必要なことをいわないように、いつも閉じている。話しすぎはダメ。お客様の声を十分理解するためには、聞き上手になる必要がある。お客様の必要な情報を正確に知るには聞き上手になることだ。
そしてお客様の立場に立って、考え、行動すれば商談は必ず成功する。
話しすぎると伝えたいことをお客様は気付かない。お客様の問いかけに適確に、すばやく、短い言葉で返答する為に閉じていた口を開くべきである。

行動

2月9日
行動
行動なくして成功はない。成功する為には行動することが何より大切なのだ。池の中に石を投げると水の輪が広がっていく。一つの行為が次々とまわりに伝播し、影響を大きく広げていくのである。
小さく見えるが、一つの正しい行為、無私の行動が世の中を変えていくのである。
さあ目標を定めて、今日も力一杯やってみようではないか。
「やってみる」と結果が出る。よい結果もあれば悪い結果もある。もし悪い結果であれば修正すればよい。そしてまた「やってみる」と次の段階へ進む。「やってみなければ」何の変化も起きない。やること、行動することがいかに大切か判るはずだ。

苦難の道を選ぶ

2月8日
苦難の道を選ぶ
人は平安を求める。苦難の道を選ぶ人は稀である。しかし本当の幸せは苦難の道、茨の道を歩ききった後に手に入れることが出来る。私は少年時代より偉人伝を読むのが好きだった。百人の偉人達の中で、苦難の道を乗り越えなかった人は殆どいなかった。想像を絶する苦労を克服して栄冠を勝ち取った人ばかりであった。生ぬるい湯につかっていても幸福を掴むことは不可能だ。荒海に漕ぎ出す志と勇気を持ち続けたいものだ。

さあ夢を語ろう

2月7日
さあ夢を語ろう
夢を語ることはすばらしい。夢を夢見るだけでなく、夢を人に語ることにより私達は確実に夢に近づけるのだ。夢を手に入れることは決して難しい事ではない。夢に向かって一歩づつ歩んでいけば、夢は必ず手に入る。さあ今日もまた夢を語ろうではないか。昨日は雨、今日は曇り、そして明日は晴れだ。

満室満車経営

2月6日
満室満車経営
私達の会社は駐車場やビル、マンションの管理、経営を行っている。
ビル、マンションの経営で最も大切な目標は常に満室にして、すべてのステークホルダーに満足していただくことだ。効率の追求でもある。常に満室にするには、賃料を安くし、メンテナンスを徹底して行い、入居者に喜んでいただく必要がある。駐車場も満車にするには常に周辺の競合先より安い料金で提供し、入り易く、出易く、明るい、清潔な駐車場にしておく必要がある。あたりまえのことをあたりまえに確実に実行しつづけることにより、利用客の満足を獲得できるのだ。経営の鉄則である。

幸福度世界一

2月3日
幸福度世界一
ヒマラヤのふもとの国ブータン王国は人口約80万人、福井県の人口とほぼ等しい。国土の面積は広い。九州とほゞ同じである。国民は国王を敬い、97%の人々が「自分は幸せだ」と自覚しているそうだ。国王ご夫妻が日本を訪問され東日本被災地を慰問されたときの報道をつぶさにテレビ、新聞等で拝見し、感激した日本人は多い事と思う。私もその一人である。福井県は幸福度日本一の折り紙を付けられており乍ら、それを喜んだり、感謝している人が多くはない。ブータン王国の現状を紹介し、日本とブータンの絆が強くなる方法はないかと考え、ブータンの総領事館へ問い合わせた。ブータン記念館を作ったらどうかと徳田名誉総領事に打診したのである。さっそく快諾をいただき設立趣意書と会館の規模等の資料を作成することとなった。会館内の展示品等の提供や説明資料等の協力を得られるとのことである。横浜に「シルク博物館」があり、その中にブータン室があるとのことで近々中に見学させていただく予定である。西川一誠福井県知事が徳田総領事と面談されたとのことで、このプロジェクトの可能性が高まったような気がする。県と国との幸福協定「Happiness agreement」の締結も夢ではない。ブータンの人々は「家族が大事」という考えが定着していると同時に「平和を愛する心」「思いやりの心」を持っているという、正に理想郷であり、私達が目指す幸福度世界一の桃源郷である。

TPPに思う

2月1日
TPPに思う
黒船来航の時、国論は二つに割れた。しかし攘夷派の薩長がイギリス、フランスの外国勢と戦って、早々と看板を下ろし開国派に変っていった。あの時日本が攘夷を続けていたら今日の日本はない。TPP交渉中の9か国のGDPは27%であり、そこへ日本、カナダ、メキシコが入ると世界経済の4割を占める。26%のEUよりも遥かに大きい。そんな時に「貿易立国」を長い間標榜してきた日本が加入を見送っていい筈がない。
農業が壊滅的な打撃を受けるというので反対を表明する団体、個人、は多い。日本の米の競争力が弱いという。弱いのなら保護するのでなく強化する為の指導、支援が必要だ。
若い農業への参入者に10年間に亘って年額100万円を超す支援が検討されている。資金援助、コンサルタントの派遣等も当然実行してほしい。変化を恐れてはならない。変化にいかに素早く対応していくかを考えてほしい。TPPへの加入は世界の常識である。アジアの未来の為にも、万難を排して加入したいものである。消費者サイドから見ると農産物の輸入自由化は喜ばしい限りであり、反対など出る筈はない。但し輸入食品の品質のチェックに対して厳しい要求が出てくることが予想される。そのあたりに、問題解決の糸口が存在しそうに思う。