ブータンの森

10月2日
ブータンの森
ブータンはインド側の南の方は海抜200mの低い所から1000〜2000mの割合低い所までいろいろな地形であるが王立国営公園の他にワイルドライフサンクチュアウの指定を受けている熱帯ジャングル地帯が4ケ所ある。この植生は見ていないが、想像しただけで多くの樹種におおわれていることと思われる。
チベット側の北の方は標高6000m級のブータンヒマラヤ連邦がそびえ立ち、4000m以上のところは樹木はない。ヤクを主とする放牧地帯が広がっている。
私は首都ティンプーから、古都プナカまで急峻な曲りくねった山道を車で走った時、山一面の松林が山火事で焼けてしまっているのを見た。少年達のキャンプの火の不始末だろうという。
ブータンは松林が多い。松ポックリのとても大きい独特の松だ。特大の松ボックリは薪木になるので、昔から落ちた松ボックリ拾いが生活の一風景として定着しているようだ。この全山もえてしまった松林の再生のメドは立っているのかと質問してみたが確たる答はかえってこない。
今年の6月に古都プナカに近いワンデュポタン・ゾンが焼失した。ヤフーのニュースでその燃えている現場が全世界に流れ、非力な私ではあるが再建の手助けをせねばと思っている。そして同時に地震で大きなひびわれを起して立入禁止となっているパロ博物館の改修が気になっている。
国土の70%以上の森林率を維持することを国是としたブータンではあるが、急速に進む都市化、車両の激増、都市廃水の処理問題など難問をかかえているだけに森の維持がとても気になっている。
日本では植林に生命をかけている宮脇昭氏(国際生態学センター長、植物生態学者)は84才の今日までに、世界中で44万本以上の木を植えてきたとのことである。
常緑広葉樹のカシやクスノキが火災に強く根が深い。これ等の樹種がブータンの風土にあうかどうか自信はないが、新しい森の再生にぜひ取り組んでほしいと願っている。

投稿者: jsb 日時: 2012年10月04日 10:15

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