長浜のまち

1月9日
長浜のまち
師走に入り、長浜のまちを度々訪れることとなった。長浜の「まちづくり会社」が私の旧宅を借り上げて、若い家族に貸したいと言う。国の助成があるとのことで、まちのために多少でも役に立てれば御先祖様も怒るまいと思い、同意した。妹や弟も呼び、欲しい物を持ち帰るように言ったが、山のような家財の中から選ぶのは大変だ。何回も何回も選んで、僅かばかりの思い出の品々を持ち帰った。私は、若いころ描きためた油絵の数々を福井へ運んだ。仏壇の位牌と仏像仏具を移させていただいた。そして最後に、かつて、正月の15日間、玄関を入った表の間に立てかけていた六曲屏風春秋を、御先祖からの思い出の品として福井へ運んだ。荷積みを終えて、家の鍵を「まちづくり会社」に渡し、「残品は古物商に見せ、価値のあるものがあれば寄贈する」と伝言した。
そのまちづくり会社は、長浜、旧安藤家にある。そのすぐそばに、古物商の西川さんの店があり、ご厄介をかけると挨拶した。心も多少晴れて、まちを歩いた。駐車場は、県外ナンバーの車でほぼ一杯。まちも大勢のひとで賑わっている。旧宅の表の倉庫を撤去して、井戸を直し、車が駐められるようにコンクリート舗装をした。どんな家族が入ってくれるのか楽しみだ。振り返ると、亡父が吹き替えた青瓦が、きれいに光っているのが見えた。

投稿者: jsb 日時: 2014年01月09日 12:49

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