チベット声楽家バイマーヤンジンさん

7月1日
チベット声楽家バイマーヤンジンさん
講演を聞いて久しぶりに感涙にむせんだ。チベット・アムド地方の出身で11人の兄弟姉妹の9番目に生まれ、赤貧の生活の中から小・中・高校を卒業させてもらったとのこと。当然両親をはじめ兄達の必死の支援のおかげであった。海抜4000m近くの高地に遊牧民として暮らしていた家族の希望の星として中国四川音楽大学を卒業。同大学の専任講師を経て日本人の妻としての来日。1994年のことであった。偶然私の知人ぺマ・ギャルポ(日本GNH学会副会長)やチベット音楽家川辺ゆかさんとも親しいとのことで話がもり上がった。講演のテーマは「チベットと日本、異文化を超えて」であった。ブータン王国を愛する私達にとって、チベットは仏教国として長い歴史があり、聖地でもある。人口600万人がヒマラヤの山の中に住んでいるのは、ブータンの人口70万人がヒマラヤ山中に住んでいるのと同じ状態である。故郷チベットの学校建設活動をしたり、日本とチベットの子供の交流も手掛けているとの話には、心から敬意を表したい。こんなすばらしい活動をされている方が身近におられたことを初めて知った。声楽家としての活動も素晴らしい。チベットの民謡を一曲聞かせていただき、ヒマラヤの限りなく青い天空を感じた。チベットの人々が、教育の機会を得て、あらゆる技術に習熟し自らの道を自力で切り開いていく日の来ることを祈りたい。

投稿者: jsb 日時: 2014年07月01日 09:04

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