寄付文化

7月11日
寄付文化
日本には寄付文化が乏しいといわれている。西洋では富める者、地位の高いものは、貧者に施しをすることを義務と考えている。社会的奉仕と考えている。Noble Obligeと呼ばれて社会規範になっている。それに反して、日本では神社や寺院にお賽銭箱はあるが、一般向けに寄付をする人は極端に少ない。特にお金持ちといわれている人は、出したがらない。福井県は共働き世帯の比率が多く、一世帯当たりの貯蓄率が非常に高い。しかし毎月の出費は極度に質素である。ところが使うべき時には使う習慣があり、葬儀や結婚式は派手である。ところが寄付はなかなか集まらない。この理由は何だろうと考えてみて外国との差に気付いた。それは寄付に対する税制の差である。日本では寄付をしても税金は殆ど戻ってこない。NPOやNGOをどんどん作って民間の活力を上げようといわれているが、NPOに個人で寄付をしても税制上の優遇措置は全くない。企業の寄付についての税制優遇は微々たるもので無きに等しい。寄付文化を日本に定着させ、日本経済を下から盛り上げる意味でも、寄付に対する優遇税制を早急に整備する必要がある。学校法人、医療法人、財団法人、宗教法人等への優遇制度はあるが、肝心のNPO、NGOに対するものはない。これではNPO、NGO活動の活性化が望めない。

投稿者: jsb 日時: 2014年07月11日 12:06

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