物語づくり

4月22日
物語づくり
時代はどんどん移り変わっていく。北陸新幹線の開業で金沢の一人勝ちが報じられる。富山が苦戦、福井は予想通りの無風状態。しかしよく考えてみたい。今はじまったばかり。そんなに悲観する必要はない。福井の駅前も日に日に変わりつつある。私は逆にここ2・3年がチャンスだと考えている。今福井の土地の価格は底である。福井をリードする企業にも次々と難題がふりかかっている。この難局をどう乗り切るか、それは福井物語の創作が必要である。ここまで落ち込んだ福井県都の再生は「海図なき航路」では駄目である。戦後の焦土からの復興、大震災からの復活、そしてさらに大水害からの三度に亘る大災害を乗りこえて不死鳥のようによみがえった福井市の姿をもう一度思い返してみよう。昭和33年に初めて福井を訪れた私は驚いた。福井の駅前は富山よりも金沢よりも、いや私の住んでいた京都の駅前よりもずっと整然と輝いていた。賑わっていた。美しかった。それから60年近くの歳月が流れ、福井の駅前はその当時の姿のまま、年老いた。固定資産税は高どまりし、市民は老齢化し、若者は郊外に移り住み、まちの活気は失われつつある。これを構成するのは福井再生物語を作り上げなければならない。福井市役所をどうするか。福井県庁をどうするか。駅前に建ち並ぶ古いビル群をどうするか。その間に立つ古い民家をどうするか真剣に考える必要がある。可能性は非常に高い。なぜなら現在が最低の日々であるからだ。これからは実行の時。再生物語のシナリオ通り、一歩ずつ、力強く踏み出したいものである。

投稿者: jsb 日時: 2015年04月22日 10:08

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/3180

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)