ぶどう栽培

5月26日
ぶどう栽培
ブドウの産地といえば山梨、甲州ぶどうが有名。全国の約4分の1を生産している。次が長野県の16%、山梨県の10%とつづく。そして岡山、福岡、北海道、大阪と続く。気になったのが農産物出荷高が東京に続いて低い大阪府が7位と多いことだ。大阪は大正時代の1921~1935年までの15年間は日本一の産地だったとのこと。そこで甲州ぶどうと大阪の紫ぶどうが似ていると酒類研究所の後藤奈美先生がDNA解析を行ったところ同じと判定。二つの産地が古くから別々に育ったことが証明された。そこで大阪で100年以上前からワイナリーを経営している三代目オーナーの高井利洋氏からぶどう栽培の苦労話を聞かせていただいた。地球温暖化が進むなかで果実を生産することがいかにリスキーかを教えられた。天災、病虫害、経済情勢の変化など困難が次々と襲ってくること。そして同業者の無用な過当競争など聞けば聞くほど厳しい内容にたじろぐ思いがした。農業の厳しさを改めて痛感した一日となった。80才にして農を志す私にとって今日は誠に厳しい試練の日である。私の祖父は戦後の食糧難の時代に、農業は「お天道様次第」と言っていたが、人間の業をこえる厳しいものだとあらためて教えられた。農業に人智の限りを盡して、AIやビッグデータ等の手法を導入し、努力してみたい。隣県の石川県との県境に広大なぶどう園が存在するのが一つの救いである。

投稿者: jsb 日時: 2017年05月26日 08:57

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