花垣

6月4日
花垣
福井県大野市の中心街、七間通りの角に酒蔵花垣がある。南部酒造である。当主は9代目、酒蔵としては4代目で105年の歴史を持ち、長年福井県酒造組合の理事長を務めておられる。先代は同志社大学の先輩だった関係で長いおつきあいが続いている。花垣の名は茶道の茶碗国宝志野の「花垣」の銘をいただいたそうだ。地元の皆さんとの米づくりから始めて、地域に愛される地酒を醸す努力を続けている。同時に11か国への輸出も手掛け、フランス人に日本酒の杜氏の技術を教えている。フランス産の日本酒をワインのメッカフランスで製造するのである。ワインの造詣も深く、地元大野市の六呂師高原の麓でワイナリーを経営している。福井経済クラブの例会に講師として招き、日本酒のすばらしさと花垣の紹介をお願いした。日本酒の良さを改めて思い出す良い機会となった。和食が世界遺産となり世界中で愛されるようになり、日本酒は再生のチャンスを迎えている。食中酒としては最高で、複合発酵という世界で唯一の複雑な製法で作られる。芸術品のようなすばらしい飲み物である。

投稿者: jsb 日時: 2017年06月04日 09:05

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