後援会能

6月11日
後援会能
京都の観世会館で片山九郎右衛門の後援会能が開かれた。第20回。思えば亡き片山幽雪先生が長男の清司さんのための後援会をつくると言われて入会し、20年が経過。今やお孫さんの清愛君が舞台に立つ。今年班女を九郎右衛門がつとめられた。美濃の国野上の里と京都糺の森と二つの舞台は私にとって二つとも縁の場所。それだけに熱心に鑑賞できた。班女の舞いの濃艶な情緒が舞台せましと満ちあふれるのは、まさに恋する女のあでやかさ。笹の伝での小書なので舞扇と笹の小枝の使い方も見事。20年の歳月の九郎右衛門の精進の甲斐があり、見ごたえのする舞台であった。観世会館のまわりの緑も美しく久しぶりの京都を楽しんだ。隣の席に古い友人である茶人が座り、何年かぶりかの再会を喜びあった。幽雪先生のお引き合わせであったのかとも思う。

投稿者: jsb 日時: 2017年06月11日 10:58

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