『3月3日ひな祭り』について

18年3月3日
○『3月3日ひな祭り』について

 今年の冬は雪が早かった。12月初旬から大雪となり、観測史上初の12月の大雪の記録を作った。雪が早い年は春の訪れも早いと昔からいうが、3月に入る前から春の気配が濃くなってきた。そういえば虫が地下から地上へ這い出る「啓蟄」もいよいよ来週に迫り、今日は3月3日のひな祭りの日である。

 私の子供は二人共男なので、5月5日の端午の節句には、大きな鯉のぼりを、自宅の庭にかけたり、両親の住んでいた頃の長浜の寓居の庭に泳がせたりしたものだ。残念乍ら、ひな飾りは縁がなかった。

 ある時、京都の骨董人形を扱う人と知り合い、年代ものの御所人形を手に入れた。江戸時代に京へ上洛する大名達に皇室や公家から渡される京みやげだという。おそらく、それらの普及版として作られたものと思われる月替りのいずくら人形である。髪の毛はのしの形に描かれており、おみやげにふさわしいもので、手には月替りの飾りものを持った人形である。人形の価値は判らないが、古いものを数点づつ手に入れ、比較しているとだんだん特長がわかってくる。目の形や衣服の古さで年代が推測できる。西洋人形とはまた異なった、日本独特の文化を感じることができる。童謡のひな祭りの中に出てくるような大層なひな飾りには縁がなかったが、3月3日になるとそのいずくら人形を思い起す。今は地下の倉庫に、ゆっくり眠らせているからだ。

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投稿者: jsb 日時: 2006年03月03日 16:09

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