経営理念の共有

平成18年3月7日
○『経営理念の共有』

 台湾の板橋市にある福井の日華化学の現地法人を表敬訪問した。グレーターチャイナ計画の中枢にある、キーカンパニーとのこと。福井経済同友会のメンバーとして訪問し、熱烈歓迎を受けたのだ。創業38周年になる。江守董事長の祖父の頃に、台湾人の企業に出資、その後、協力関係を深めていったとの説明を聞いた。

 私は学校を卒業して間もない1959年頃、福井の日華化学に石炭の営業に伺い、燃転(石炭から石油に燃料が変ること)までの数年間当時の江守清喜社長に石炭を買っていただいた。その後20年余りが経過し、福井北ロータリークラブに入会した時に、そのメンバーであった江守さんと再会した。温厚な人格に、常々敬意をはらっていたのを思い出す。台湾日華化学工業股莉ス有限公司では、創業の意志が経営理念として、今なお、全従業員が毎朝唱和されているという事実を知り、大きな感動を覚えた。

 日本人同士でも経営理念の徹底は難しい。私の会社は10年前に4人でスタートし、今200人になった。10年で、50倍である。あと10年で50倍になると1万人の大企業になるかも知れない。一番困っているのが、私達の初心を、新入社員達にいかに伝達していくかである。社是を作り、社訓を作り、業務十則を作り、毎日朝礼を行い、毎週全社朝礼を行い、毎日の私の朝の訓話を、全社員がホームページにアクセスして、生の声を聞けるようにしている。また、経営方針伝達会をIPテレビ会議で3ヶ月に1度行っている。

 しかし、私の思いの半分も、なかなか伝わり難い。私の不徳の致すところである。深く反省をしている。

 この困難な「経営理念の伝達」、そしてその共有が、この台湾の地で見事に花開いているのを見て、感嘆の声を上げた。僅か2人の日本人が、数多くの台湾人の中で、よくぞこの困難な集団の意志統一を実行し、創業の理念の継承と、現地の方々との理念の共有を実施できた事に、敬意を表わしたい。訪台の初日の、すばらしい経験である。江守グループの皆様の協力に、深く感謝を申し上げ、発展を祈りたい。

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投稿者: jsb 日時: 2006年03月07日 09:00

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