『中古住宅市場の整備』について

平成18年3月10日
○『中古住宅市場の整備』について

 地球環境保全がグローバルに議論される時代になってきた。私は戦後の貧しい時代に古本屋(古書店というべきか)通いで、数多くの本を乱読した。安いから何冊も買って、又売りに行くのだ。立派なリサイクルが「生業」として定着していた。パソコンのリサイクルショップが、東京や大阪の電気街で誕生した時は、このような変化の早い商品が売れるのかと驚いた。

 今やリサイクルショップは、花盛りである。

 アメリカやヨーロッパでは、住宅の改装のシステムが非常に進んでいる。ペンタゴンに勤務するいとこの、ワシントン郊外の家を訪問して、驚いた。広大な敷地の中央に、すばらしい外観の家が建っている。中へ入ると、家族みんなで改装中である。家の周囲の林の木々も伐採して、明るくするという。そしていつかはこの家を売るのだという。

 家の中古市場が整備されていて、よい家は高く売れ、よくない家も買手が多いという。長年かけて少しづつ改装して、住宅の質を高めるのだ。

 日本の中古市場は殆んどないに等しい。私の経験では中古住宅の売買の時の価格は、土地の価格から中古住宅取壊し代を引いた金額である。家の価値はゼロでなく、マイナスなのだ。これが厳しい現実である。これでは中古住宅を建て替える度に、地球環境に悪影響を与えることになる。欧米と同じように、外観、内装共にリニューアルし、質を高めて流通させる、中古住宅市場の確立が待たれる。その為には古材のリサイクルも行う必要がある。ホームセンターの商品の幅も広げる必要がある。そして何よりも大事なことは、どのような中古市場のシステムにするかという事である。幸いなことに全国に宅建業者がおり、他のどの業種よりも数が多い。この人達の意識の改革と、市場の創設を同時に行うことにより、新しい「中古住宅市場」の誕生は必ず可能である。

 この新システムの誕生により、日本のCO2削減目標は易々と達成できること必定である。

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投稿者: jsb 日時: 2006年03月10日 09:00

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