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2006年05月17日
人を結ぶ赤い糸
平成１８年５月１７日
○人を結ぶ赤い糸
創業時４人の身内でスタートした会社が、１０年たってふと気がつくと２００人になっている。１ヶ月１００万円にも満たない経費が、今は毎月１億円以上もかかる。売上も毎月３００万円から、今は毎月４億円。売上総利益（私の会社では付加価値と呼ぶ）も、毎月１００万円から１．２億円となった。毎月社員は増え続けている。
私の好きな画家に、椿貞雄がいる。東北の出身であるが、岸田劉生に愛され、白樺派の一員として活躍、武者小路、高村光太郎、バーナードリーチ、柳宗悦、木村荘八、志賀直哉、長興善郎など文人、画家との交流の中で、名品を残している。慶応幼稚舎の絵の教師でもあり、草土舎、国画会の中心人物の一人。
私は椿貞雄とは面識はないが、彼の娘さんお二人とは親しく交際をさせていただいた。長姉朝子さんは東珠樹（美術評論家）と結婚され、今なお健在である。その下の椿夏子さんは芹沢�げ陲貌�門され、染の世界に入られた。お二人と東珠樹さんとは生前親しい交際が続き、椿貞雄の作品も多数購入させていただいた。人を結ぶ「赤い糸」の言葉は、生涯独身を通された椿夏子さんから聞いた。
人が人に出会うのは稀である。交通事故にあう確率よりも遥かに低い。まして同じ職場で、共に働く機会を持つのは、何らかの縁で結ばれていたとしかいいようがない。今２００人の社員と共に働く喜びをかみしめている。お互いが赤い糸で結ばれている事を知り、現状を肯定し、明るい未来を築いていく為に力を尽くしていきたいものだ。
私の自宅では椿貞雄の絵と共に、そのポートレートを飾り、「人を結ぶ赤い糸」を大切にしていくことを、日々誓っている。
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椿夏子さんは私の「お絵かき」の先生。朝子様とは昨日お電話でお話ししました。テレビ番組制作会社から「北斎とドガ」のプランでお問い合せあって、おつなぎして宜しいか、どうかの事でした。この秋放送予定。企画書によると面白そう。相変わらず、朝子様大層お元気。日本システムバンクさんがコインパーキングを生業とされご成長の由。私ども１０年一日、１５０年相変わらず船橋で燻っていますが、さらに１５０年先のご信頼を戴くべくもう少し頑張ってみたい。「人が人に出会うのは稀」。ブログというのを初めて目にしました。「赤い糸」感じました。武者先生の書の『椿の墓』が船橋にあることご存じですか。
投稿者 伊藤 吉之助 | 2006年05月30日 08:18
１９７５年頃、日本橋の東急百貨店の画廊で親子展を開いておられた時、初めてお逢いしました。お弟子さんが熱心にすすめて下さって、椿貞雄先生の「朝子像」を購入。その後、自由ヶ丘の教室へ何度もご招待して下さって、椿貞雄先生の作品を多数購入致しました。外房の私の別宅へは東珠樹さんが何度か訪問して下さって、楽しい交流をさせていただきました。また狗江の東宅へも何度もお伺い致しました。椿貞雄生誕１００年記念展には私のコレクションの中から数点が選ばれました。椿家、東家の方々の謙虚な中にも、高い教養を秘めたお姿にはいつも感服しております。椿夏子さんからお師匠さんの芹沢�げ霎萓犬虜酩覆鮠匆陲気譟⊃�多くの絵本や少々の作品を銀座たくみの志賀直邦さんや吾八さん等よりいただきました。そのご縁で昨年秋に私の福井のギャラリー「ふくい工芸舎」で「芹沢�げ霤検廚鮖峅貭硝�さんのお世話で、約４週間開催することが出来ました。椿夏子さんから東彩子さんのリサイタルにお招きを受け、何度もバイオリン演奏会を楽しませていただいたこともありました。
次々と続く「人と人を結ぶ赤い糸」を感じています。その「赤い糸」がどれ程私を勇気づけてくれたかを考えますと、日々感謝です。
外房の家は、今もなお、椿貞雄美術館のように、家中に先生の作品を飾っています。玄関には芥川龍之介像のように厳しい表情の先生の大きな写真が私を迎えてくれます。
船橋の伊藤さんよりコメントをいただきました。伊藤吉之助さんの１５０年続くお仕事とは何でしょうか。更に１５０年先を考えておられることに敬服致します。
投稿者 野坂 弦司 | 2006年06月12日 09:16