『時空を超えて』

平成18年7月7日
○『時空を超えて』

 「距離」とは、空間における二点間の長さを表わす言葉である。しかし最近では「時間距離」という言葉が使われ出した。空間における二点間の長さを、時間で表わすのである。例えば、富山と東京は「時間距離」で表わすとドアツードアでほぼ1時間半である。ところが距離的には富山とあまり変らない金沢や福井から、東京への「時間距離」は3時間余りである。これは交通手段や空港へのアクセスの利便性による差である。東京への「時間距離」を短縮する為に、道府県の知事をはじめ、多くの人々が懸命の努力を行ってきた。それが新幹線の誘致であり、空港の建設であった。半日かかった東京、軽井沢が僅か1時間半で結ばれ、能登半島の輪島と東京も2時間となった。輪島と東京の「時間距離」は能登空港の完成により、半日から2時間に短縮され、金沢東京間より近くなった。

 東京軽井沢は新幹線の延伸とノンストップ特急の運転によって実現された。私は現在福井に居住している。コインパーキング事業を全国で行っているので、この十年間は全国の主要都市へ出張して、地元の有力な方々との協力関係を緊密にしてきた。その時、ふとこの「時間距離」の遠さに気付いた。福井は全国のどの都市よりも東京からの時間距離が遠いことを。そして金沢も。東京からの「時間距離」が遠いことは、全国の主要都市への「時間距離」が遠いこととほぼ同意語である。バブル崩壊後までの敗戦後の60年間は、日本はこの「時間距離」を短縮する為に、あらゆる努力を傾注してきたのであろうか。

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投稿者: jsb 日時: 2006年07月07日 11:54

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