「大原美術館とクラレ」

平成18年7月13日
○「大原美術館とクラレ」

 日本初の西洋絵画の美術館を岡山県倉敷市に創設したのは、大原孫三郎であった。「こんな名画が、なぜここに」観賞客の感嘆の声、疑問の声は数多い。奇跡としかいいようのないすばらしい大原美術館を、地域の為に建てた、大原孫三郎である。今やそれは日本の宝になりつつある。彼がもう一つの大きな足跡を残したのは、美術館の中に民芸館を作ったことでもわかるように、日本の民芸に対する深い理解と愛情から「民芸運動」を支援したことである。孫三郎の長男 大原総一郎は、父の遺志を継いで、民芸を家具作りに求め、北海道民芸家具を生んだ。本物の木(さくら材といわれる)を使い、熟練の職人を育てて、木のぬくもりを感じさせる木工家具を作るクラレインテリアを設立したのだ。家具は小物類を含めて、二色。落着いた木なりの色調と、濃い色調のものである。

 大原美術館に魅せられて、私は倉敷を何度となく訪問した。訪問するたびに、新しい魅力を発見し、ますます倉敷が好きになる。歩きまわれるまち、白壁の美しいまち。小高い山を中心としたまち。つたの生い茂ったアイビースクエア。大原美術館。民芸館。そして親水のまちづくり。小さいけれど、気配りが隅々まで行き届いているまち倉敷。クラレ創業者、大原一族の息吹を感じさせる倉敷。

 二重三重のご縁で、今回クラレインテリアの作品を、ふくい工芸舎で展示即売させていただいている。先日大谷社長が来福され、昼食をとり乍ら懐旧談に時を忘れた。彼も私も昭和40年前後の青春時代に、福井の中心部を右往左往していたのだ。そして彼の東京のショールームは私達の若狭ビルの目の前にある。私の若狭ビルの社長室の家具はことごとくクラレインテリアの北海道民芸家具である。

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投稿者: jsb 日時: 2006年07月13日 18:02

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