「ことだま」について

平成18年9月15日
「ことだま」について

 言葉には魂があるといわれて久しい。福井が生んだ白川静博士は言葉の研究に生涯を捧げた。文字学の最高権威であった。

 文字に深い意味があるのと同様、言葉には人を支配する力がある。演説の上手な人は、人を誘導することに長けている。人は人の言葉によって支配されることが多い。小泉劇場といわれた小泉政権では、小泉首相の言葉に日本中が躍らされた。構造改革であったり、郵政改革であったり、刺客であったり、小泉チルドレンであったり。しかしその言葉は予想以上に効果を表わした。何度も何度も繰り返される同じ言葉に、国民は急速にその影響を受けていった。言葉の持つ力を小泉首相はよく知っていて、それを要所、要所で使ったのだ。名優の名演技,歌舞伎から取り入れた手法である。

 言葉には魂がある。信じている人から「ダメね」といわれると、人間は弱いから、本当にダメになる人が多い。その反対に、「スバラシイね」と褒められると益々力が湧いてくる。業績はうなぎ昇りに上っていく。「褒める言葉」を上手に使える上司や監督、相手に恵まれた人は幸せである。

 言葉には力がある。人を支配する力だ。会社に入って営業部門に配属になり、「私は営業が苦手だ」と言ってはならない。そんな言葉を使うと、知らず知らずのうちに営業マンとして失格する。「私は営業をやった事がない」というべきだ。そうすると「営業に精通する道」へ進むことが可能になる。言葉や文章で自から決意表明をすることは、すばらしい効果を生み出す。文章に書き、声に出して読むことで、益々効果が表われる。毎日繰り返せば直ちに目標が達成できる。それが言葉の持つ不思議な力である。

 一つの言葉で大きな影響を与えた人がいた。「少年よ大志を抱け」のクラーク博士。「板垣死すとも自由は死せず」の板垣退助。「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」の福沢諭吉。「稚心を去れ」の橋本左内。私達は数々の金言名言というすばらしい財産を持っている。そしてその言葉の持つ力を有効に使っていくことこそ大切である。

↓ブログランキングへ応援お願いします。クリックお願いします。↓
blog


投稿者: jsb 日時: 2006年09月15日 10:08

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/692

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)