少子化対策に思う

平成18年9月19日
○少子化対策に思う

 物事は「直視する」ことが大切である。「見透す力を持つ」ことである。少子化対策が叫ばれているが、子供の数が相対的にも絶対的にも減少傾向にある。それも極端に減っている。人口動態の木を見てもわかる通り、団塊の世代の前にもこの現象があった。適齢期の男はみな戦争で、国外へ借り出され、死亡した。国内でも戦災で数百万人の死者が出た。敗戦後生き残った人々が外地より、続々と引揚げてきて、人口爆発が起きた。第一次ベビーブームである。団塊世代の誕生である。そして30年後団塊ジュニア世代の第二次ベビーブームが起きた。それから30年、いまだ第三次ベビーブームの兆しはない。

 何が原因で少子なのか。何が原因で日本は少子化時代に入ってしまったのか。根本的な原因は、日本が富裕国になったことにある。豊かな国では子供を正しく産んで、正しく育てるという事以上に、他のことに生甲斐を見出す傾向が強い。すべてに優先されるべき子育てという大切な仕事よりも、親の楽しみが優先されてしまう。自己中心社会になってきているのだ。

 生殖も子育ても人間の本能である。DNAに刷り込まれた本能である。この本能の弱体化が少子化をもたらしている。男性の男らしさ、女性の女らしさの発揚がお互いの本能に働きかけるキッカケを作り上げる。

 お一人様マーケットの広がりを見てもわかる通り、女性の就労率のアップは女性の結婚年齢を引き上げている。また結婚しない若者が増えている。経済的には親に負担をかけながらも、自分中心の生活、自楽の心に甘えた生活を送っている若者がいる。

 教育費や養育費が高いから子供を産めないとの指摘もある。医療費の高騰は確かに由々しい問題ではあるが、産めない理由としては、言い訳に聞こえる。

 重要な要因は簡単なことである。「結婚」に魅力を感じる若者が少ないことだ。そこで若者達に「結婚の魅力」を教えることである。このことだけで少子化は解決する。福井は結婚式が盛大に行われる。花嫁、花婿の友人知人が集まって盛大にお祝いをする。そこは若者達の出会いの場になる。また社員旅行も出会いの場になる。いろんな出会いの場を作っていくことで、結婚のチャンスは広がっていく。

 私の会社は男女平等の職場である。一見女尊男卑といわれる程に、女性が活躍している。その為に産休制度完全実施を目指したり、手厚い結婚、出産の祝金制度を、国の政策に先んじて、実行している。

 保育所を作れとの声があるが、残念乍ら許認可が必要なことは、私の一存や取締役会の決議では実行不可能である。しかし、これにも挑戦していきたいと考えている。少子化対策の重要な柱の一つなのである。

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投稿者: jsb 日時: 2006年09月19日 09:53

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