経営戦略

平成19年10月23日
経営戦略

 最近は経営戦略というよりビジネスモデルといったほうがわかり易くなってきた。私が就職した当時はランチェスター戦略戦術がもてはやされていた。私は陸士卒の会社の大先輩から、日本の軍隊の戦略戦術を研究したらというアドバイスをいただき、ランチェスター理論と対比しながら自分独自の経営戦略を構築していった。更に日本の戦国時代から実戦的に使われていた戦術をも学んだ。そして作り上げたのが「システマティック戦略」である。これは当時常識であったランチェスター戦略の弱点を突くものである。薩摩の島津、古くは上杉謙信のとった中央突破戦略に似ている点もある。ランチェスターは強者の理論と弱者の理論とを説いている。常に弱者である私は、強者との戦いを避けなければならない。現実には、そんな甘いことは許されない。真っ先に殺されて終りとなる。

 「システマティック戦略」は現実には避けて通れない強者との戦いの理論である。私の戦略の第一の特徴は戦いをシステム化してしまうことにある。次に中央突破の戦略である。最後に威風堂々の凱旋の方法論である。このビジネスモデルを「システマティック戦略」と呼ぶ。

 このビジネスモデルを考案し、これを「システマティックセールス」という呼び名で使ったところ、ある有名な経営コンサル企業のチーフコンサルタントから苦情が出た。一般的に認められていない呼び名は使われない方がよいとの忠告であった。

 私はこの忠告を聞いて、益々自説に自信を持った。商社マンとしての長い経験から、川上戦略、川下戦略を徹底して学んだだけに自信を持っていたのだ。

 ランチェスターの欠点は、時間軸の欠如である。かつての日本軍敗退の根本的な原因もそこにあった。戦略が正しいか否かは即勝負に直結する。

 現在コインパーキング業界は群雄割拠の状態である。P社が一頭抜け出している。しかし年商は僅かに650億円、二番手のM社の1兆円超と比較すると小さい。三番手のN社の年商は100億円、4番手は当社と一部上場のN社がほぼ互角の50億円余り。全国規模での展開はP社と当社だけであり、ランチェスターが危惧するトップへの挑戦も「システマティック戦略」では十分可能である。今トップのP社と二番手のM社がサバイバルゲームをはじめようとしている。業界は成長一色の時代から、徐々に選別の時代に入りつつある。今こそ商社時代に作り上げた「システマティック戦略」を縦横に駆使して、生き残りをかけた戦いに参加しなければならない。

 ちなみに私のいた商社はグループで年商5千億円。当時既にセメント業界、生コン業界で日本一の地位にあった。最近ではコンクリートパイル業界でもトップをうかがっている。石油業界でも、コンピューター業界でもレベルアップが著しい。誠に同慶にたえない次第である。

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投稿者: jsb 日時: 2007年10月23日 09:00

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