かげひなた

平成20年8月5日
かげひなた

 祖父によくいわれたことに「かげひなた」があった。「かげひなたなく働け」とか「かげひなたのある人間になるな」とかである。「かげ」とは日蔭であり、「ひなた」は日向である。人が見てない時でも、天は見ている、何よりも自分が見ているということである。人が見ている、見ていないに関係なく正々堂々と生きよということである。

 ニューヨーク市のダウンタウンを人が歩いている。ニューヨークの冬は寒いが太陽の光があたると暖かい。ニューヨーカーは冬は必ず「ひなた」を歩く。「ひかげ」は誰も歩かない。夏はその逆のことがおきる。「ひなた」は誰も歩かない。暑すぎるからである。そしてみんな「ひかげ」を歩く。東京ではそこまで極端なことはおきない。「かげひなた」にあまりこだわらない。

 人生の道はみんなが「ひなた」を歩きたがる。これは致仕方のないことのように思われるが、よく考えてみると大きな疑問、多くの疑問がわいてくる。「ひなた」を常に歩くことが本当に幸せなのであろうか。かわいい子には旅をさせよというではないか。若い頃の苦労は買うてでもせよというではないか。

 私は「かげひなた」なく働いている人、努力している人を最も評価する。「失敗した人」「挫折した人」「倒産した人」を差別しない。逆にその後「かげひなた」なく努力している姿を期待している。そんな人が非常に多い。

 私は歴史を学ぶことに興味がある。そして大きな発見をした。大人物といわれている人は、必ずといっていい程、大失敗をしたり、挫折をしたりしている。そしてその失敗や挫折を乗りこえて、「かげひなた」なく必死で努力を続けて成功を勝ち取ったことに気がついた。だから私は「かげひなた」なく努力するのが大切なことを常に自分に言い聞かせている。
↓ブログランキングへ応援お願いします。クリックお願いします。↓
blog


投稿者: jsb 日時: 2008年08月05日 09:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1465

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)