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環境大臣に斉藤鉄夫氏
平成20年8月7日
環境大臣に斉藤鉄夫氏
公明党の政調会長から今回内閣改造で初入閣したのは斉藤哲夫氏。洞爺湖サミットであれだけ騒がれた「環境」や「地球温暖化」の担当大臣であるが、殆んどニュースとして取り上げられていない。56歳。衆院当選5回。東工大院修の逸材である。
今回の内閣改造が衆議院の解散を準備するものではなかろうかとの疑念を持つ者もある。若しそれが正しければ、この非常時に解散ということでは無責任のそしりを免れない。ここは数多くの緊急の経済的な施策を直ちに打たなければならない重要な時期なのである。
案件が次々と控えている。石油価格の急激な高騰に対する対応策である。漁業従事者への支援だけですむことではない。電力、ガス等の生活基盤に直結するコストのアップは、国民全体に大きな影響を与えるものとなる。これにどう対処するのか。所得格差の拡大も速やかな対応が望まれる。
外交面では東インド洋での水、燃料補給の継続、北朝鮮との拉致家族、中国・韓国との国境問題、イランの原子爆弾開発等の問題をかかえている。
このように内外に多くの問題がある時に解散の時期をさぐるというのは、国民にとって理解に苦しむことである。政、官共に今やるべき事が山積みしている。それを真剣に解決する施策を粛々と実行していってもらいたい。国民は未曾有の不安の中にいることを忘れないでほしい。そして折角選んだ新しい環境大臣に活躍の場を十分に与えられんことを切に祈りたい。
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