農業の復権

平成20年8月18日
農業の復権

 敗戦後、日本経済の発展と共に、農業はその相対的な地位を保つことが難しくなってきた。輸出第一主義をとった国の政策によって、外貨が積み上り、食料の輸入が徐々に増えていったのである。気がついてみたら食料自給率39%という世界一の食料輸入国になっていた。

 地球規模の人口爆発という背景を考えると、このまま輸入にたよる食料政策を続けるのは好ましいことではない。省エネルギーが叫ばれる中で、食料は地産地消の方向に向わざるを得ない。「農業の復権」である。就農人口の減少と、その高齢化に悩まされてきたが、最近少しずつ若者が新たに農業に興味を示すようになってきた。すばらしいことである。自然と共に生きるその喜びを、感じ取る感性をそなえた若者が、育ってきているのである。

 農業法人が認められるようになってきた。大規模農業や株式会社形式の農業、大型機械導入の農業など、今迄とは全く異った農業が始まろうとしている。農本主義がかつては当然のごとくにいわれていた。日本の国は瑞穂の国、お米の国、農業の国なのだということであった。天皇がみずから毎年、皇居において米づくりをするのが日本なのである。その農業が軽んじられてきたのが敗戦後の60年間である。それが今見直されようとしている。いや見直さざるを得なくなってきたのだ。

 休耕田政策という理解に苦しむ悪政を一日も早く中止し、前向きの食料増産、お米の輸出奨励等を行う必要があろう。米飯大好き人間である私は、せめて朝食は、温かいご飯と味噌汁でと望んでいるが、幸運に恵まれることは少ない。私の希望は贅沢なのであろうか。その贅沢を希望する豊かな人々が世界中にいることを忘れてはならない。発想を変え、認識を新たにして「農業復権」を高らかに宣言しようではないか。新しい日本の誕生である。
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投稿者: jsb 日時: 2008年08月18日 09:00

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