弱気と不安

平成20年8月21日
弱気と不安

 人は弱気になるとつい頭が下を向く。地面を見てトボトボと歩く。何を考えてもよい方向にはいかない。常にマイナス思考になってしまう。そして現在に対しても、将来に対しても不安を感じる。不安はひとりでに自己増殖して、どんどん大きくなっていく。

 世界を見てもこの弱気と不安が広がっている。特に日本はその傾向が強い。私はそれを日本人の自虐趣味と呼んでいる。日本は他の国と比較しても、貯蓄高が異常に高い。給与水準も高い。経済安定度も抜群である。しかし消費が伸びない。これは先行きに対する弱気と不安のなせる術である。
政治家もマスコミもこの国内経済の最大の可能性を持つ個人消費へのアプローチが、全く無い。個人消費を刺激することが政治、行政、マスコミの務めであることを忘れている。事の大小を見る目が曇っているのであろうか。

 GDPの60%は個人消費である。次に大きいのは製造業の24%、行政の12%、金融は僅か5%である。ところが景気対策は世界中の政治家、金融マンも小さな比率でしかない公共投資にたよりすぎる。特に日本はその傾向が強い。

 日本が本来行うべき景気対策は、貯蓄しすぎている個人金融資産をいかに流動化させるかである。特に高齢者の預貯金の流動性に問題がある。これを流動化させる鍵は「弱気と不安」の解消である。高齢者に「強気と自信」を思い起こさせる方法を考えることである。日本を救い、世界を救うのは、日本の国富であることを忘れてはならない。

 渋谷や銀座、秋葉原の流行が、日本全国に広がるようになってきた。そしてそれが台湾、香港、上海、シンガポールへと波及していく。アジアの時代である。東京がパリ、ミラノ、ニューヨークにとって変りつつあるのを感じているのは、私だけであろうか。
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投稿者: jsb 日時: 2008年08月21日 09:00

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