リーダーの顔

平成21年1月14日
リーダーの顔

日本は顔のない国といわれて久しい。アメリカの大統領の任期は4年。2期8年。世界中のリーダーの顔は割合安定している。ところが日本の首脳はよく変る。あまりに早く変りすぎる。
国を代表するリーダーの顔や名前が、コロコロ変ることに世界中が驚いている。経済的にも、安全面でもトップレベルでありながら、政治的に不安定なのであろうか。それも的を得た理由とは思えない。小泉元首相以来、長い間自民党政府が続いているのである。今少し国民の目線に立った政治、世界を俯瞰する政治を切に望みたい。
企業においてもリーダーの顔は大切である。自動車産業の頂点に立つトヨタ自動車の渡辺社長から豊田章男副社長へ5月に変ると発表があった。渡辺社長は就任以来、次々と新しい手を打って、国内市場が成熟している中、成長を続けてこられた。その間5年余り。世界に燦然と輝いていたアメリカのビックスリーの凋落と異なり、着々と世界一への道程を歩んでこられたのは、正に偉業である。トヨタという超優良企業のリーダーとして誠に見事な采配ぶりといえよう。
中小企業のリーダーは更に責任の比重が深刻になる。殆ど生涯、この重責を負うことになる。それだけに「リーダーの顔」が大事である。殆どすべての経済評論家の言葉は「企業の盛衰は、リーダー次第」という。リーダーに魅力がなければ企業は成長できない。リーダーに迫力がなければ人はついてこない。リーダーに誠意がなければ社会は認めない。リーダーは孤独であるが、その孤独に耐え社会への貢献を果たしていく必要がある。風雪はリーダーの顔を作っていく。アメリカ大統領は4年ないし8年、日本の首相も同じくらいの重責を年月になっていく覚悟がほしい。私は約11年代表取締役を勤めたが、せめて10年間は重責を担う気迫と根性を持っていただきたいものである。

投稿者: jsb 日時: 2009年01月14日 19:05

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