おいしいご飯

平成21年3月2日
おいしいご飯

「あとさきチョロチョロなかぱっぱ」という言葉の意味を知っている人は少ないと思う。 これはおいしいご飯を炊く秘訣である。薪のもやし方の秘訣である。私の子供の頃はよく家事の手伝いをさせられた。ふき掃除、掃き掃除、火の番などである。特においしいご飯をたく為の「火の番」は注意が求められる。それがこの言葉である。7人家族の釜は2升釜といわれる大きな釜でご飯を炊く。台所の中心に井戸とその隣に黒レンガで積んだ釜用と大鍋用の火床がある。釜も鍋も鉄製でふたは木製であった。フタがまた重い。最初はチョロチョロと薪を燃やしていく。しばらくすると「なかぱっぱ」であるからどんどん薪をくべて、空気を送りこむ穴を全開にする。重い木製のフタを押し上げるように、中から炊飯の汁が漏れ出してくると、おいしそうな香りがする。直ちに火勢をおとして「チョロチョロ」に戻す。そして吹き上がる。この大釜で炊いたご飯は本当においしい。
永平寺の台所へ、昭和34年頃石炭を貨車で納入させてもらっていた。ボイラーを使って圧力釜でご飯を炊いておられた。このご飯がおいしいと評判であった。
私の幼少の頃の大釜でのご飯、永平寺の圧力釜でのご飯がおいしい理由は何であろうか。ご飯は釜の内部の圧力を高めて「高温」で「短時間」で炊き上げるとおいしいのである。そして省エネになる。大釜のフタが異常にぶ厚く、重いのは釜の内部の圧力を高める為の工夫である。大鍋のフタも大きく重かったのを記憶している。
調理器具や調理方法を高圧、高温、短時間で処理することにより家庭でのエネルギーを5分の1に出来ると考えている。そして種々の食品を微粉末に加工することにより、新鮮で栄養価の高い食生活を送ることが出来、これまたエネルギーの節約になると考えている。高圧炊飯器、高圧ずん胴鍋、高圧フライパンの三種の神器が揃えば、家庭用の調理エネルギーは間違いなく「5分の1」に低下する。激減する。
私の名刺は「この手で地球を守ろう」というスローガンと「美しい地球の絵」をかいている。地球環境を守るささやかな第一歩である。
 

投稿者: jsb 日時: 2009年03月02日 11:13

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