戦争と軍縮

平成21年3月4日
戦争と軍縮

大西洋で原子力潜水艦同志が激突したという。おきる確率は限りなくゼロに近いはずである。そんな奇跡がおきたのは正に天からの警告としか思えない。冷戦の終結によって核の恐怖は鎮静化した。それも束の間、今や核保有が弱小国にまで及びだし、危険極まりない状態になりつつある。
戦争には膨大なエネルギーを必要とする。戦争にはならなくても、軍備を整え、攻撃力を維持する為に浪費されるエネルギーだけでも大きい。しかもそれが年々増え続けている。
国連は第二次世界大戦の戦勝国が作った組織である。常任理事国という拒否権を持った国が自国の利権を主張する為の組織という見方もある。日本は分担金や拠出金、数々の支援等で多大の貢献をしているが常任理事国には戦後60年を過ぎてもなれない。ドイツもイタリーも同様である。
日本に新しい国際的な平和組織を作ったらどうであろうか。国連から脱退しなくてもよいが、新組織は拒否権のない世界全体に開かれた組織にするのである。世界全体が軍備を一斉に放棄し、戦争をやめれば、温暖化ガス削減は一気にすすむ。平和維持隊は本来の役目である「平和を維持し、人々の生活を守るために派遣される」ことになろう。戦争を抑止するためでなく、生活の向上のための派遣となる。
ノーベル賞を作ったノーベルが心配していた通り、武器は悪魔のものになりつつある。軍備の縮小からはじめて、今世紀中に戦争放棄、核軍備根絶を達成することを日本が提案していったらいかがであろうか。2050年までにエネルギーのカット80%を達成する最有力手段として、私は「戦争放棄」のための日本サミットの常設を主張したい。
その候補地は日本海沿岸の中心部に位置する福井県がよいのではなかろうか。話は違うが世界にある奉仕団体の一つにロータリークラブがある。福井県は第2650地区という奈良、京都、滋賀、福井の4府県で構成している中にいる。本部はアメリカである。ライオンズクラブも同じくアメリカに本部がある。ローターリークラブ活動に取り組んで30年近くなるが、ロータリークラブと仏教の思想の相似点に気付くことが多い。しかし核兵器廃絶を提案しても取り上げてくれない。やはりこれも私達がその組織の中でどんどん粘り強く主張を続けると同時に、外部で新たな組織を作り、そこから新しい考え方を発信していくことが必要なのかもしれない。「戦争はイヤだ」は私の生涯を貫く信念である。これだけは譲れない。

投稿者: jsb 日時: 2009年03月04日 11:39

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