恋は盲目

平成21年3月11日
恋は盲目

「初恋はカルピスの味」とは私の青春時代のキャッチコピーであった。「今日も元気だ。タバコがうまい」と双璧をなす名コピーである。「恋」も知らずに「カルピス」をのんで「恋」とは何かを議論した少年時代を思い出す。
「恋は盲目」という言葉も広く流布している。見ず知らずの者が、お互いに相手のよい所だけを見詰めてあって、恋心を抱くのである。マイナス面は見えない。あるいは「あばたもエクボ」に見えてしまう。恋に陥ると盲目のように本当の姿が見えなくなるというのである。
私は仕事柄人とあう機会が多い。一日百人ぐらいの人と挨拶を交わす。自分の気分や体調に関係なく、明るく元気に笑顔で挨拶をするように心がけている。人を見る時、人を評価する時、私達は相手の欠点をあげる事が多い。しかし欠点を言ってみた所で改善の為にはあまり役立たない。逆にマイナスになることが多い。自分の欠点は自分が最もよくわかっているのである。他人からそれを指摘されるとなお意識してしまう。そしていじけたり、自信を喪失したり、動けなくなったり、結果は余計悪くなってしまう。
私は人のよい点をみるように心がけている。そしてそれを指摘してほめるようにしている。私の人生の中で、思いがけない人から「ほめられた」ことにより、自信を持った事が何と多いことか。救われた事が何と多いことか。だから私は人の悪い点、劣っている点を捜さず、人のよい点、優れている点を捜すクセをつけている。恋する人になったつもりで、盲目になって相手のよい所だけを見続けるのである。そこに美しい出会いがあり、すばらしい人間関係が生まれてくる。
盲目になることによって恋は成長していくのである。盲目になることによって新しい世界が生まれるのである。「恋は盲目」というのは、正しい判断なのかも知れない。いや私は正しい判断だと信じている。現代は暴力の時代といわれる。1人1人の人格が軽んじられ、無視されかねない。弱者を排除しかねない悲しい時代である。そんな時代でも相手を心の底から信じること、心の底から愛し合うことほど大切なことはない。私は喜んで「恋は盲目」を今日も実行していくつもりである。

投稿者: jsb 日時: 2009年03月11日 09:14

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