軍事費(国防支出)について

平成21年3月27日
軍事費(国防支出)について

省エネが叫ばれているが、国防支出を調べてみると、そこに大きなムダがあることがわかる。世界全体で1兆3000億ドル、124兆円が毎年消費されている。アメリカは5360億ドル、世界全体の軍事費の41%と、断トツの軍事大国である。次が中国1220億ドル9%、ロシア700億ドル5%、イギリス550億ドル4%と続く。日本は400億ドル3%と第6位である。
先日原子力潜水艦同志が海底で衝突したというニュースに驚かされた。最新の技術を備えたはずの原潜が、単純ミスをお互いに起すとは、皮肉な事故であった。しかしこの事件で、世界中の海底を原潜がウロウロしていることが判った。また正規の海上部隊や空軍は、頻繁に仮想敵を作って、それに向って迎撃訓練を繰り返している。これ等の訓練は本当に必要なのであろうか。
もし世界が戦争を止め、軍事費を使わずに、省エネ対策に軍事費をすべて回したとすると、2050年までに温暖化を完全に止めることが可能になる。
世界の警察官を自認していたアメリカに対して、世界の評判は誠に厳しいものがある。アメリカの自作自演に対する批評の声が出だしたのである。そして世界全体の軍事支出は、年間約124兆円は、10年間で1,240兆円という莫大な金額である。私達人類にとってこの1,240兆円は、本当に必要なのであろうか。私はそうは思わない。この1,240兆円のムダを省くことにより、人類は目がさめ、相手の心がはっきりと見えてくるようになる。「誰かが攻めてくる」という考えが妄想であることに気が付く。軍備を強化することは、相手に脅威を与えることになり、逆効果になるだけだったのがわかるようになる。
省エネ運動」を推進していくと、ガンジーの「無抵抗主義」が最高の戦略であることに気付かされる。地球全体の汚染がすすむ現状では、仮想敵は存在しない。それ以上に私達の足下の地面が今崩れようとしているのだ。汚染は地球全体を覆いつくしている。残された時間があまりに少ないのに、私は慄然とする。
世界中がお互いに信じあえる理想郷を、この世に作るために、何をすればよいのであろうか。武器商人は死の商人といわれる。武器を捨てることを主張し、世界中を説得し地球の明日を守る人々を、私達は何と呼べばよいのであろうか。史上初の被爆国であり、史上最大の戦争による死者を出した日本は、その平和実現の重責を背負っている唯一の民なのかも知れない。

投稿者: jsb 日時: 2009年03月27日 10:34

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