千円乗り放題

平成21年4月1日
千円乗り放題

高速道路通行料が、祝祭日、土曜日、日曜日に限り、上限千円となった。それ以外の日も3割引である。3月28日の土曜日から実施となった。私はこの政策が発表になって以来、高速道路(主として北陸自動車道から東名神)を利用するたびに、サービスエリアで聞きとり調査を行ってきた。調査項目は1.いつから実施されるのか。2.最近の客数の変化はどうか。3.何か問題はないのか、の三点である。
今年の年初には誰もが「まだ何の通達もなく、判らない」という頼りない返事が多かった。サービスエリアは人影も車もまばらで、世の中の景気を素直に反映し、閑散としていた。ところが最近では、少しずつ変化が出てきた。ETC端末が売れ出した。すぐ売り切れとなった。ここ1〜2週間ほどは、天候の回復も影響したのか。3月末の期末のせいか、日に日に客数が増えだした。そして3月28日の実施当日は、各地で通常の2倍近い利用者となった。
この政策が発表以来、「これこそが何よりの景気対策である」と私は主張してきた。「山のあなたの空遠く、幸いすむと人のいう」という歌の通り、人は「山のあなた」にあこがれるのを常とする。日本の県境は殆どが山脈であることが多い。その山の向こうにあこがれるのが、日本人の特質なのである。この政策は時限立法という前提であるが、これ程のすばらしい政策を時限立法で終らせてはならない。大変大きな波及効果をもたらす政策である。内需拡大の要請は、世界中から寄せられているが、この政策こそ、内需拡大の最大且つ最良の切り札である。これにより地方は元気づくであろう。観光地は息を吹き返すであろう。そして日本人の顔が明るくなることであろう。私は久しぶりに経営姿勢を元に戻し、強気の、攻めの経営を取るよう取締役会で発言した。

投稿者: jsb 日時: 2009年04月01日 11:38

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1612

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)