電気自動車への道

平成21年4月28日
電気自動車への道

私の最初の職場は「石炭」であった。当時汽車は石炭を燃料としていた。それが「石油」に変り、ジーゼル車が走り出した。現在はすべての汽車も、ジーゼル車も、愛好家の夢と消えつつある。電車だけが、地上を、地下を走っている。電車がレールの上を走っているように、電気自動車が高速道路上を走れないのだろうか。原理的には可能である。直ちに可能である。経済的にも不可能ではない。システムが完成すると、コストは逆に大きく低下するであろう。
電気自動車への道は、近いことを忘れてはならない。ガソリンよりも電気(特に夜間電力の利用)の方が温暖化ガス排出の削減効果は大きい。ただ一つ大きなネックがある。それは電池の開発である。リチウムイオン電池が生まれ、あっという間に電池の主流になりつつあるが、まだまだ高価すぎる。安くて効率がよく、長時間の運転に耐え、短時間に充電できる電池の開発が、電気自動車への転換の時間を決めるであろう。それを2〜3年とみるか、5〜10年とみるか、いずれにしてもそんなに遠くないことを忘れてはならない。
車の軽量化の研究も進むであろう。1950年代のアメリカ車は数トンの総重量であった。現在のハイブリッドカーは1t前後である。高級車でもそんなに重くない。しかし私は車の総重量は500キロもあれば十分と考えている。風の影響に左右されない形が求められるが、重量を軽くするのは難しくはない。電池の軽量化、モーターの軽量化がすすめば軽すぎて困る車が誕生することであろう。
事故の衝突によるダメージを心配する人がいるが、逆に軽い車の方が、ダメージは少ないことに気付いてほしい。車はまだまだ軽くなっていくのも間違いないのである。そして電気自動車の可能性が増えていく。福井県は国の電気自動車実験の認定県となった。共に力をあわせ、知恵を絞って研究に参加したいと考えている。昨年ベストセールスマン賞(社内)として最優秀セールスマンにトヨタのハイブリッドカー・「プリウス」を進呈したが、「電気自動車」を進呈する日がそう遠くないと考えている。

投稿者: jsb 日時: 2009年04月28日 09:22

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1630

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)