地下道を明るくする運動

平成21年7月2日
地下道を明るくする運動

地方都市の地下道は暗い。世界中が不安の中にいる。特に地方都市は繁栄の恩恵を受けることなく、雇用不安と金融不安の下で、嵐の過ぎ去るのを待っているかのように、なす術もなく、立ち竦んでいるのが現状である。来年度予算の骨太の方針が議論されだした。大型予算が組まれる模様である。中央から地方への流れが止まることのないようお願いしたいものである。国家予算の膨張は、中央集権への回復をもたらしかねない危険をはらんでいる。同時に地方が国への依存度を高めかねない危険もある。
地方は疲弊の極にある。敗戦後地方は国の予算措置によって救われてきた。投資の中心は、人口が集中しだした都市へではなく、相対的に過疎化がすすむ地方へのものである。これは敗戦後60余年に亘ってずっと継続して実施されてきた。太平洋ベルト地帯の完成に始まり日本列島の動脈をつくるための積極的な投資が行われたのである。田中角栄内閣の「日本列島改造論」がそのピークとなった。
しかし田中首相の失脚後、列島改造への投資が、あたかも悪であるかのような誤った世論が作られてしまった。日本国民にとって誠に不幸なこととなった。当然「太平洋ベルト地帯」構築の次は、「日本海ベルト地帯」の建設に直ちに着手するべきであると考えていたが、その後動きは止ってしまった如くである。
政府の方針は、麻生首相の方針は「新しい第二の国土軸の創設」のはずである。その一点に多くの期待をかけている。
地下道の話に戻ると、福井のえきまえ商店街に3つの地下道がある。ところがその地下道が暗い。最近作られたものですら広告主が見つからない。広告がない空枠がわびしく何かを訴えかけてくるようだ。この地下道を明るくする運動を始めている。自社の広告、自分の意見広告、あるいはNPOの活動報告、同好会のPRなど何でも受付けている。月額7,500円で地下道に自社を、自分を主張できるスペースを僅か年間9万円程で確保できるのである。決して安くはないが、その効果を追求していけば、大きなプラスを生み出すことと思われる。例えば自社の名前を片隅に小さく書いて、自社の応援する「サッカーチーム」「野球チーム」「よさこいイッチョライ」「趣味のクラブ」「音楽会」などの案内や活動報告に、無料で貸し出すことなどはいかがであろうか。これは立派なCSR活動になる。そして地下道を明るくするという直接効果がある。正に一石三鳥の効果をもたらしてくれる。好意度獲得をねらう企業にとって、最高の場の提供となるのではなかろうか。上場企業をはじめ、差別化をねらう企業に対して、このようなユニークな提案をしたいと考えている。

投稿者: jsb 日時: 2009年07月02日 10:10

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