健康について

平成21年7月3日
健康について

無病息災が理想の生き方のようにいわれてきた。「一病息災」という新語も一般化しつつある。高齢時代を迎えた昨今では、無病や一病ではとても足りないことになっている。平均的に考えて二、三の持病の方が多く見受けられる。
「健康長寿」や「夫婦共白髪」は、究極の理想像ではあるが、現実的とはいえなくなってきている。逆に75歳以上の後期高齢者(これこそ本当のシルバー世代や高齢者の呼び名がふさわしい)の方々の病気との付き合い方を指導していく制度が必要になってきている。
私は先日70歳以上の運転免許更新の為に、2時間余りの実地試験や検診を受けにいった。70歳以上であるから、80歳を超えている人もいた。一台の車に試験官と共に3人ずつが乗り、順番にコースを走った。70歳の人はスイスイと早く走るが、80歳を超える人はゆっくり走る。人それぞれであるが、運転の実技では、そんなに大きなトラブルはなかった。ところが検診では何人も通らない。目が悪い人が多い。反応が遅れる人が多い。私は50年近く車に乗っているが、最近ではめがねを着用している。乱視用である。
高齢者の交通事故が年々増えている。被害者としての事故と共に、加害者になるケースも多いという。交通事故による健康被害にも注意が必要である。また数種類の薬を飲んでいるので、その副作用による危険性もある。高齢者が運転免許を返上すると私鉄の割引パスをくれるところもある。
ある医者の友人が言った言葉が忘れられない。それは「ヘレンケラーのような三重苦の人も、考えようによって、幸福な人生を送ることが出来る。重病人といわれる人も、明るい闘病生活を送っている人もいる。逆に健康な人でも、鬱病を患う人もいる。心の持ち方で人は幸せになったり、不幸になったりするのだ」との言葉である。この中に数多くの真実が隠されている。「病いは気から」といわれてきた。これも至言である。日々の感謝の生活の中で、いろんな病気や苦悩との共存を図りながら、前向きに歩いていくことが幸せなのである。健康は自ら作るものであり、与えられるものではない。成人病といわれる病気と、生活苦との共存を図りながら、心に太陽を、唇に歌を持ちながら、明るい生活を送っていきたいものである。

投稿者: jsb 日時: 2009年07月03日 13:38

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