夢を追う

平成21年8月18日
夢を追う

福井県の小学生も中学生も、最近の調査によると、学力、体力ともに日本一とのことである。これは学校の現場は勿論のこと、県全体にとって誠に喜ばしいことといえよう。学校教育、家庭教育、地域社会の協力すべてがうまく機能したおかげである。素直に喜びたい。
しかし子供達に「夢があるか」「希望を持っているか」という設問に対しては全国中位の結果に終っているという。誠に不思議な結果である。一番多くの夢、大きな夢を持っているはずの子供達が「夢や希望がない」というのは誠に困ったことである。
豊かな社会は人から夢を奪うといわれている。子供達は満ち足りた生活をしているから「夢や希望」が持てないのであろうか。そこに学力や体力だけでない教育の本質にかかわる大切な要素が隠れている。その要素を考えてみたい。
今日はうまくいかなかったが、明日は頑張ってうまくやろうと考えれば夢や希望は出てくる。今日はうまくいったが、明日は心配だと考えれば、夢や希望よりも不安になってしまう。現代は「不安過剰」の時代である。社会もマスコミも教師も生徒も先行きに不安を持ちすぎている。「不安」を持つことは何の益もない。すべてマイナスだけである。子供達から不安を取り除くことこそ現代の教育現場で必要不可欠のことなのだ。大学全入時代を向かえ、子供達にどのような夢や希望を持ってもらうのがよいのであろうか。地球温暖化の問題、食料や水不足の問題、生物種の大絶滅の問題をはじめインフルエンザやサブプライムなど人知で図りかねないことが次々と起きてくるのが現実である。その中にあって私達の最愛の子や孫にどんな夢や希望を与えられるのであろうか。私自身72歳の年をもかえりみず、相変わらず夢を追っている。夢追い人である。子は親の背を見て育つといわれる。子や孫に見せられる生き方を貫いていくことが夢や希望を持たせることになるのであろうか。

投稿者: jsb 日時: 2009年08月18日 10:00

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