福井県経済の明日

平成21年9月25日
福井県経済の明日

日銀の松原淳一さんのお話を聞く機会があり、あまりの卓越した見解に感心したので、ご本人のご了解を得てここに紹介することとする。
1.アジアの成長パワーに乗る。
1-1世界の成長セクターは、中国アジア諸国にシフト
    中国は2007〜2010年 平均9%の前年比の成長が続く
    中東      〃     4.3%      〃  
    ASEAN.5   〃     3.6%      〃   
    ブラジル    〃     3.0%      〃  
    ロシア     〃     2.2%      〃   
    米国      〃     0.3%      〃   
    ユーロ圏    〃    −0.4%     〃   
    日本      〃    −0.7%     〃   
1-2福井県経済はアジアとの関係が深い。
   ・2007年の輸出入先
    アジア 36%、中国32%、欧州14%、北米13%
・海外拠点数
   中国 126、東アジア 45、北米 25、 欧州16、他7
2.環境ビジネス・環境力ビジネスで成長し続けよう。
 2-1.環境ビジネス
    2020年マイナス25%の鳩山由紀夫首相の方針に沿い、温暖化防止に取組むところが伸びる。エ ネルギー源の転換が起きる。原発は最大の効果。福井は国内最大の原発県。敦賀3、4号機来年度着工による経済効果6,000億円。
クリーンエネルギーが普及する。電池部品開発や、環境資材に取組む企業が多い。
2-2.環境力ビジネス
   福井県は降水量5位。福井の名は福の井、井は水の源である。扇状地が多く、環境汚染企業が少ないので、水量、水質に恵まれている。この水の力を背景に食品や染色での成長の可能性大きい。
中国をはじめ世界中で、水不足が深刻化しつつある。特に良質の飲料水の要求は増え続けるものと思われる。
3.少子高齢化、格差、貧困問題は、福井モデルで解決可能。
3-1.福井は3世代同居が多く、家族の絆が強い。
   広い持ち家に住み(広さ2位、持ち家率3位)、3世代同居(2位)、妻が働き(1位)高齢者も働き(60歳以上有業率6位)、孫の世話をする。世帯当り収入は多い(4位)
3-2.福井は質素倹約の歴史的な風土がある。
   財布のヒモは堅く(消費性向47位)貯蓄残高(3位)多い。離婚率は低い、辛抱強い。正規雇用多い。
3-3.福井は教育熱心であり、技術、知識に対する興味が大きい。
   教育費(3位)、学業優秀(2位)、ボランティア活動も熱心(2位)、大学進学率高い(9位)。図書館多い(3位)、博物館も多い(8位)。
3-4.福井は安心、安全のまち。
   犯罪が少ない(42位)、交通事故も少ない(33位)。豊かさ指標1位。住みよさランキング上位。784市の中で、福井市5位、敦賀市12位、鯖江市21位。貧困者(高齢単身者、非正規労働者、母子家庭、生活保護家庭)が少ない。
3-5.健康長寿社会である。
   食のバランスがとれており、健康長寿な人が多い(平均寿命男性7位、女性11位)。兼業農家が多いので、生涯現役で農作業等に従事する人が多い。介護される人が少ない。

上記のとおり、福井県をよくよく分析し、他と比較検討してみると、その可能性が非
常に大きいことが理解できた。これからもこの「ふるさと福井県」をPRし、ますます
住みよいまちづくりに邁進したいと考えている。

投稿者: jsb 日時: 2009年09月25日 18:35

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