光陰

平成22年4月20日
光陰

月日のたつのが早い。年月の流れるのが早い。それを「光陰矢の如し」という。弓で射た矢が、目にもとまらぬ早さで飛んでいくように、一日があっという間に過ぎてしまう。年をとると「今日は何日だったか、何曜日だったか」を忘れてしまうといわれていたが、私も時々それを自覚し、愕然となる。
春先は転勤や退職が多い。私の事務所もその挨拶で3月から4月はお客が多くなる。60歳で定年退職となりましたという人もいれば、65歳で定年の人もいる。私が大学を出て37年間勤めた会社をやめたのは59歳の時であった。そして半年後に自分の小さな企業を立ち上げた。59歳からの出発である。それから14年が経過した。その間の私の失敗談を書いてくれた鶴蒔靖夫氏の「夢への始動」という小冊子がある。59歳からの再出発の人生を書いたものである。鶴蒔さんは「これは定年退職者への応援歌である」という。
退職の挨拶にこられた方に、私は私の思いをこめて、この一冊を謹呈することにしている。人生捨てたものじゃない。定年後の人生こそ、バラ色の可能性が多いのだと説いている。定年後の人生こそ、失敗の可能性が低く、ビジネスのチャンスなのだと説いている。
高齢化社会を迎えて、高齢者といわれる人々が年々増え続けている。60歳や65歳で仕事を止めてしまう社会となると日本全体が沈没してしまう。死ぬ日まで元気に、他の人々の為に、働ける日々が「光陰」である。それが人生最大の目的である。そしてその生活こそが人間の幸福への道なのである。「光陰矢の如し」を悲しむ必要はない。生き生きと共に生きる生活こそが「光陰」そのものである。
さあもう一度今日から歩き始めよう。創業15周年まで、あと1年余りと近付いてきた。

投稿者: jsb 日時: 2010年04月20日 17:54

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