ジャパンモデルの確立

平成22年4月22日
ジャパンモデルの確立

21世紀の理想の国家モデルはどのようなものになるのであろうか。その理想像を世界的な視点から追求し、描き出そうとしているのが「ジャパンモデル」である。日本が世界中のお手本になる為の指針づくりと言ってもよかろう。
21世紀の世界の問題は、何かを考える必要がある。まず第一に「省エネルギー、省資源」である。化石燃料をはじめ、あらゆる地下資源が無法に、際限なく浪費されている。この姿は、19世紀から始まった植民地主義、一部の国による他民族への征服と抑圧の姿を想起させる程に、激しい奪い合いが行われている。この対応策が求められている。日本のお得意芸の省エネルギー、省資源の「生産方法」「生活様式」を世界へ輸出するのである。その為に私達の持っているものを「ジャパンモデル」としてどの国でも、どの民族でも容易く利用できるように、普遍化する必要がある。
問題点の第二は、急速に進む「高齢化社会」への対応である。今世紀中には、中国までもこの問題に悩むであろうといわれている。現在では日本が、この高齢化の最先端にいる。しかしいずれ「高齢社会」は地球上のすべての地域に広まっていく。これは地上における極楽の実現のはずであるが、一つ間違えると地獄の出現になりかねない。その為の日本の対応を世界が注目しているのである。この解決策は私達がいまやろうとしている。「健康長寿社会」を創り上げることに尽きる。死の間際まで健康を保ち、元気に働いて助け合う共生社会の実現である。その社会を私は「生き生きと共に生きる共生社会」と呼んでいる。
問題の第三は「教育」である。日本は6・3・3制すべてが無料化されようとしている。国家の義務は「教育」と「安全」の提供といわれているが、この教育がすべての日本国民に平等に提供される社会が実現されつつある。これは世界でも稀である。エリートだけでなく、すべての国民が、読み書きソロバンが出来る国は、世界に殆ど存在しない。日本だけである。これをジャパンモデルとして確立するのである。教育システムの無償輸出である。
問題の第四は「安全」である。40年程前から私は世界各地をまわり見聞を広め、ビジネスを行ってきたが、その時外人達がポケットから鍵束を取り出す姿を見て驚いた経験がある。またアポをとって訪問したのに玄関がしまっていて銃を持って対応されたこともある。治安が悪い国が世界中には数多く存在する。人々がお互いを信じあえる国になっていないのである。この点でも日本は世界のお手本となりうるのである。「交番モデル」が話題を集めたり「向う3軒両隣り」「ご近所の底力」「公民館システム」など優れた社会制度は当然ジャパンモデルたりうるものである。
更に蛇足になるが私はジャパンモデルにもう一つ加えておきたいことがある。オバマ大統領が初めて言及し、今議論されだした核兵器廃絶の問題である。これを「戦争放棄」にまで高めたい。日本はアメリカの核の傘からの独立が云々されているが、スイスの「永久中立宣言」がかつて世界から絶賛を浴びた。そして日本の「戦争放棄宣言」はいまだに日本だけである。戦争をしないと憲法に書いてある国は日本だけである。これこそ「ジャパンモデル」として世界の範とすべきことであると信じて止まない。「ジャパンモデル」の確立は今世紀最大の私達日本人の義務である。使命である。そしてそれを待っている世界中の人々がいることを忘れてはならない。「ジャパンモデル」の確立は、グローバリゼーションの進むなか、地球全体を守り、人類を守るという崇高な精神に基づいて勇気をもって断じて行うべきことなのである。

投稿者: jsb 日時: 2010年04月22日 17:23

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