不透明な時代

平成22年4月26日
不透明な時代

先が見えない。株式市場は少し明るくなったようであるが、ゴールドマンサックスの情報開示問題が表面化し、金融株を中心に急落した。まだまだ不安定なマーケットが続いている。資源不足を背景に、原油や鉄鉱石、金などへの投資が進み、資源高、製品安の状態になっている。また需要の回復が遅れており、デフレ傾向は収まっていない。
中国元の動向もはっきりしない。元高基調と予想しているが、中国とアメリカの思惑がどうなるか、それを見極めることは難しい。
また日本の政治の状況も、非常に難しい局面を迎えた。民主党と自民党との対決を予想していたのだが、急激な内部変化が両党内にあり、5月末には大きい変化が起きるかもしれない。
また日米関係もあまりすっきりしていない。普天間基地問題が日米安保にまで影響しそうな状態であり、アメリカからの圧力が心配である。オバマ大統領の平和政策と歩調を揃えて問題解決をはからなければ先は見えてこない。現場にまかせても混乱が増すばかりである。
デフレ対策への対応もはっきりしない。世界経済の中で安定度の高いオーストラリアとカナダが金利引上げに踏み切った。インドも2回目の引上げをした。しかし欧州経済が弱いなか、日米ともに、景気と雇用の浮上に注力中であり、金利引上げや貸出しの抑制などとても考えられない状況にある。資源への投機資金の流入による資源高に対し、需要低迷による商品安、製品安が続いており、先が見えない不透明な時代となった。
この混迷の中で、私達のとり得る手段は何であろうか。先に光明を見つけて、行動を起したいのだが、その光明はどこにあるのか。いつも自問自答することであるが、それは身近にあるはずである。すぐ目の前にあるはずである。早くその光明を見つけて、それに向って歩き出したいものである。
不透明な時代はいつまでも続かない。いつまでも続くはずがない。これは歴史が証明してくれている。希望を持ち、地道な努力を続けていけば、必ず道は開けてくる。

投稿者: jsb 日時: 2010年04月26日 16:33

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