協力者

平成22年8月4日
協力者

滋賀県は母なる湖の国、琵琶湖の国である。都に近いので、遠州ではなく、近江といわれたり、江州といわれたりしてきた。琵琶湖は不思議な湖で、日本最大でありながら、注ぎ込む川は無数にあるが、流れ出る川は一本だけである。その一本の川が近畿一円を潤している。
琵琶湖の汚染は県民の命に直接関わると同時に、近畿に住む人々全体の命にも関わっている。最近世界中の大湖が枯渇しつつあり、「水」が命に直接関わる資源として注目されだした。その為滋賀県は産・官・学・民・金のすべてが「環境問題」に熱心である。
環境を守る、地球を守る、ということで世界の視線が「環境」に向いてきた。21世紀は正に環境の時代である。そこに新しいビジネスチャンスがあるはずである。先日京都大学名誉教授の内藤正明氏と話す機会があり、環境ビジネスのあり方について意見交換を行った。
石油文明の世紀はすでに終り、海底油田開発も中止になるであろう。このような背景の中で、私達は何をすればよいのか。アメリカや中国が動かなければ、一地方の努力で地球規模の問題を止められないのは当然である。しかし誰かが、何かを始めなければ動き出さない。内藤教授は琵琶湖環境科学センター長として滋賀県や各企業、各地域の人々と協力しながら環境を守る研究を続けてこられた。滋賀ビジョン「2030マイナス50」が滋賀県議会の承認を得て、県独自の目標として決定した。タテ割の県行政を壊し、徹底的に横の関係を作り上げてロードマップを作ったとのことで、その努力は誠に尊いと痛感。内容は滋賀県のホームページでみると一目瞭然である。まず50%の炭酸ガス排出をカットする為には、緑のまちづくりが必要となる。棚田型といわれる「東近江モデル」が参考になろう。その外、「勿体ない社会」を作り上げることで半分近いところまで達成できるであろうか。後は電力会社だよりとなる。夜間電力利用を促進する「電力特別立法」の成立を期待したい。
私の名刺には「2050マイナス80、この手で地球を守ろう」のスローガンと共に宇宙に浮かぶ美しい地球を表わしている。そして福井市の環境問題を勉強するチームに属して、毎月種々の活動を続けている。今年は内藤教授と「東近江モデル」の見学をしたいと約束をした。今秋に実行できればと考えている。環境問題の解決も、環境ビジネスの立上げも、1人ではできない。協力者を増やしその協力の輪と和を拡げていってこそ夢が実現する。
地産地消、地域通貨、夜間電力、電気自動車、自然との共生、などのキーワードは多いが、まず始める勇気と協力者が大切である。

投稿者: jsb 日時: 2010年08月04日 09:35

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