失敗の法則

平成22年8月18日
失敗の法則

企業約1,000社を対象に、新事業展開の現状を調査したデータが発表された。それによれば、約38%の企業が、新商品開発や異業種進出などの新事業展開をはかっているという。新しい商品を売り出したり、新しい事業に進出するのは、大変な危険がともなう。そしてものすごいエネルギーが必要である。そして結果は90%以上が失敗に終る。
大変な危険を冒し、多大な資金や労力を投入し、その約90%が失敗に終るような割のあわない事をなぜするのであろうか。
企業の平均寿命30年がその理由である。この変化の激しい時代に、同じ商品、同じ事業だけで生き延びるのは至難の技である。いくらリスクが大きくとも、時代の変化に追随して、自らを変えていかなければ、生き残ることはできない。その為の必死の努力、懸命の研究開発、マーケティングが求められるのである。
成功の確率は十に一つである。十の内九は失敗する。これを真理として認識しなければならない。そして失敗から学び、失敗から立ち直ることである。大切なのは成功することではなく、失敗からいかに早く立ち直り、次の行動に進むことができるかである。そのスピードの早さ、そしてその反転力の強さが問われる。
必ず成功する人がいる。その人は絶対あきらめない人なのである。同じ事をある程度続けると、その事業が少しずつ見えてくる。そこで常に次の展開を自問自答するのである。自社の資金力や営業力いろんな能力をはかりにかけながら次の手をどう打つのか、引き際も大切である。新事業で「撤退が一番難しい」といわれているのはそのためだ。決断したら一潟千里に実行する。その切り替えしの早さ、強さが、企業の命運を分かつ。
私は失敗の法則を次のように決めている。
 1.命がけでやるリーダーがいるか、いないと失敗する。
 2.それを支援するサブリーダーがいるか、いないと失敗する。
 3.失敗の責任をとる上司がいるか、いないと失敗する。
どれ一つが欠けても失敗する。この三条件を必ず満たさなければならない。
 

投稿者: jsb 日時: 2010年08月18日 09:34

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