夏の便り

23年8月9日(火)
夏の便り

盛夏となり、あちこちから夏の便りが到着する。今年は3.11大災害に関するものが多い。死者への鎮魂と被災者への慰問の言葉は、今更ながら政治や行政の矛盾を感じさせてくれる。それらの便りに混じって故小野高治先生の奥さん(小野鈴子)からのものがあった。生前先生は、ゼミの教え子に、各年代毎の交流会を作ることをすすめられ、それがすべての年代を網羅する大きな組織に発展した。それが「おのが会」である。先生のお忘れ会の席上、「おのが会は永遠に不滅です」と誓い合った言葉を思い出す。先輩の善田正雄さんは古董商の老舗の出身であったが、松下幸之助に可愛がられて自宅へ足繁く出入されていた。その後日本洋画商の理事長を務められ、私にも数々の教えをいただいた。私以外に善田先輩に教えられた者は、その後同志社大学経済学部卒業生の会「同経会」の会長、そして全同志社のOBOG会の校友会の会長を勤めた巽悟朗(私の一級先輩だったがおのが会員ではない)がいる。彼はその後大阪証券取引所の理事長を務めたが、惜しくも死去してしまった。同志社大学や恩師小野高治先生にまつわる思い出は尽きない。青春時代のほろ苦い思い出や若気のいたりの失敗、夢への挑戦、そして挫折など次々と昨日のことのように脳裏に浮かんでくる。気が付いたら恩師の奥さんからの便りを手に持ったままであった。恩師にいただいた数々の言葉を今更のように思い出しながら、今日一日をまた有意義なものとするべく、決意を新たにした。

投稿者: jsb 日時: 2011年08月09日 19:53

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2245

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)