旧暦

10月19日
旧暦
日本の暦は、明治5年までは、太陽暦と太陰暦を組みあわせ、太陰太陽暦が使われていた。現在の太陽暦が太陽のまわりを地球がまわる時間を1年とするのに対し、月が新月から次の新月になるまでを1ケ月とするのが太陰暦である。旧暦による日本人の生活は、季節の移ろいと共に濃密な自然とのかかわりの中にあった。そして一年を通して春夏秋冬の四季だけでなく、24の気がある。これを24節気という。そして更に72の候があり、これを72候という。
春には6つの節気があり、立春にはじまり穀雨におわる。夏も秋も冬も同じように立夏、立秋、立冬ではじまり、それぞれが6つの節気に分かれている。
72候は、24節気のそれぞれを3つの候にわけて作られている。初、次、末の3候に分かれている。そして72候は漢字でなく、文章で表されているのだ。春のはじめの立春の初候は「東風凍を解く」という。そして72候の最後、冬の大寒の末候は「鶏始めて乳す」でおわる。
この旧暦の72候と共に、季節の移ろいを楽しみ乍ら生活すると、今迄の何倍も楽しく、心がはずむ人生が待っている。人間の力で自然を克服するのではなく、自然の恩恵に感謝しながら、月との対話を通して花鳥風月との生活を謳歌したい。

投稿者: jsb 日時: 2012年10月19日 10:36

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