海洋国日本

10月30日
海洋国日本
地球の7割以上が海である。陸地は3割もない。そして最大のユーラシア大陸の周辺にも数多くの島々が存在する。大陸といわれる土地も、地球全体から見ると大きな島にすぎない。特に日本は6800ケ以上の島々から成立っている島国である。有史以来日本から世界へ雄飛していった数多くの私達の祖先は、現在地球の各地に定着し、活躍をしている。
日本人はどこから来たかという論争が古くから行われてきた。北方から来た、或いは南方から来た、朝鮮半島からきた、季節風に乗り、大陸から直接来たと各論がある。ところが日本から世界の海へ乗り出していった研究は少ない。
北方民族が漢民族を征服し、元を建国し、ヨーロッパにまで覇権を広げていた時代がある。その頃東南アジアの島々は東西交流の拠点として栄えていた。その後ヨーロッパ勢が競いあって世界中の国々を奪いあう植民地時代を迎えた。東インド会社を設立した彼等は、中国各地を占拠し日本にまでやってきた。インド以東で独立国として残った国は日本とタイそして清だけである。
日本は二度に及ぶ元の大軍を迎えうち、二度共元を全滅させるという幸運に恵まれた。日本海の荒波のおかげである。その後のヨーロッパ勢の進出に対しは鎖国で応じ、独立を守った。
現在の戦争のパターンは戦略核弾頭によるおどしと、通常兵器による局地戦、そしてテロによる反攻である。この戦争が世界各地でおきている。戦争を地上から失くすことが可能だと思った時期がある。第2次世界大戦が終った時だ。その時点での独立国家は世界中で僅か70ケ国であった。その後アジア諸国が宋主国より独立し、更にアフリカ各国がそれに続いた。
現在では194ケ国(国連未加入2ケ国を含む)をこえつつある。
日本は有史以前より海へ出た。更に隋や唐との交流があり、南方貿易は盛んで中国南部からの華僑に互して、東南アジア各地に日本人村が建設されていった。江戸時代の鎖国とヨーロッパ勢の進出により、そのまかれた種は大きく失われたが、東南アジア諸国は日本と同じ海洋国家であり、海に生きる人々である。戦前戦後の交流の歴史をふまえて、更にそのパイプを太くしていく努力が必要である。
21世紀はアジアの時代である。アジアの民と仲良くしていくことが最も重要である。アジア47ケ国のほとんどは日本と同じ島しょ国家、海洋国家であることを忘れてはならぬ。

投稿者: jsb 日時: 2012年10月30日 09:56

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