幕末から明治へ

10月22日
幕末から明治へ
幕末の名君といわれた島津斉彬、山内容堂などと並んで福井藩主松平春嶽は大きな功績を残した。明治維新の最大の功労者である。ところが薩長の陰謀によって、明治2年以降徹底的に明治維新の再評価が行われ、明治中期以降は長州のみがかつての「平家」のように「長州」でなければ顕官なれないことになってしまった。もう一度幕末から明治への歴史の検証をしなければならない。福井市の郷土歴史博物館には、その資料がある。特に松平春嶽公やその周辺の人々の正式記録、日記等膨大な記録が残されている。この研究をすすめることで、明治維新の真の姿を明るみにすることができる。これは福井に住む私達の責務である。歴史は書き換えられなければならない。「地球日本史」の西尾幹二氏の意見とその行動に、絶賛を送っている私としては、正しい明治維新史の誕生を待ち望んでいる。そしてもう一つ、福井県には大野盆地がある。大野藩である。幕末に日本中に大野屋という藩直営の商店を展開した。今のチェーン店の元祖である。大型の帆を持った汽船を藩で購入し、樺太まで遠征し、幕府から樺太の海岸線を準領地として拝領している。更に大阪の適塾から校長を招き、蘭学塾を大野で開いた。幕末の蘭学の中心は福井県にあった。緒方洪庵の子も大野へ留学した。横井小楠、橋本佐内、由利公正など日本を変えた志士が福井にも数多く存在するのを忘れるわけにはいかない。

投稿者: jsb 日時: 2013年10月22日 14:46

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